怒りにまかせてワインの瓶を投げまくる客室乗務員に空港内騒然(伊)
現地時間23日の報道によると、動画の中で暴れていた女性は客室乗務員として勤務していたが、21日に着陸した飛行機から降りた時、有期雇用の契約が更新されないという悪い知らせを受け取ったそうだ。
雇い止めとなり、ショックのあまり自暴自棄になったのか、この女性は通りかかったターミナル1のAコンコースの免税店に陳列されていたワインや蒸留酒の瓶を、いきなり台の外に投げ始めた。思いもよらない光景に、周囲の人はただ立ち尽くして暴れる女性を傍観するか、あるいは携帯電話を取り出して撮影している。
女性は一旦カメラの外に移動したが、しばらくして戻り、周りの目も気にせず、残りの瓶をひとつ残らず陳列台から床に投げ捨てていった。
あっという間に免税店前の床は酒まみれになったが、女性は酒で滑って前のめりに転んでもすぐに立ち上がり、下段の奥の酒瓶まで床に叩き落とすという徹底ぶりだった。
最終的に女性は空港職員に呼び止められ、連行された。女性の名前や詳しい動機などは当局から発表されていない。わずか数分の出来事ではあるが、この暴挙で1500ユーロ(約24万4千円)の損害が発生したという。
イタリア産のリキュール「サンブーカ」のハーブの香りが立ち込めていたという現場は、間もなくベルトパーテーションで囲まれ、清掃スタッフが要請された。動画には映っていないが、彼女を止めようとして近づいた店員に向けて携帯電話を投げつけたという目撃情報もあった。
女性の所属航空会社については、ユニフォームの鮮やかな青い色から、マルタ航空やリトアニアのチャーター専門航空会社アビオン・エクスプレスではないかとの報道がある。
この動画を見たSNSユーザーたちは、以下のようなコメントをしている。
「いったい何が、彼女にこんなことをさせるんだ?」
「なぜ彼女の契約は更新されなかったのだろうか」
「航空会社はこれを見て、彼女の契約を更新しなくてよかったと思ったに違いない」
「多分、次の仕事はリサイクル工場がいいだろうね。瓶を割れるし」
また、クエンティン・タランティーノが監督した1997年公開の米アクション映画『ジャッキー・ブラウン』で、主演のパム・グリアが扮する客室乗務員が真っ青な制服姿であることを連想した人々によって、SNSには同映画のミームが多く使われていた。
View this post on Instagram
画像は『Welcome to Favelas Instagram「Fiumicino Aereoporto, una hostess viene a sapere di essere stata licenziata e distrugge bottiglie di alcolici nel duty free.」』『The Mirror 「Fuming mum lobs computer at airline staff during tantrum after losing her kids」(Image: Twitter)』『New York Post 「Woman stabs 3 people, including police officer, cab driver in Atlanta airport」、「Airline crew blasted for ‘life threatening’ photo shoot on plane wing」(CEN)』『ATLSCOOP Instagram「Wow, more footage of Ms. Girl on a rampage at the airport!」』より
(TechinsightJapan編集部 秋本神奈)