「物価高で生活苦」にダメ押し…「家賃の上昇率」が過去20年で最高になっている

「価格の優等生」とまで言われた卵が値上がりしたり、主食の米が高騰したりと、物価高と生活苦が叫ばれて久しいが、さらなるダメ押しの値上がりとも言えるのが「家賃」だ。

 東京都の民間・公営の家賃の推移を見ると、住宅ブームが起こった1960年代以後、1990年くらいまでは急激な右肩上がりで上昇していたが、90~00年代にはトータルでわずかに上昇した後、07年以後は緩やかに下降している。ここ20年に限れば、完全な均衡状態だった。

「ところが、23年からやや上昇の動きに転じ、24年は右肩上がり。11月段階で、前年比約0.9%値上がりしています。つまり、20年間で最高の上昇率を記録しているのです」(経済ジャーナリスト)

 東京だけでなく、全国で見ても、24年11月の「消費者物価指数」での「住居」は、「設備修繕・維持」で前年同月比プラス3.9%。うるち米のプラス15%や、電気代のプラス9.9%に比べれば上昇率こそ低いが、確実に値上がっているのだ。

「これまで上がることのなかった家賃が上がっているわけですから、当然、『実質賃金』も減ってしまう。一方、持ち家では、マンションでも一軒家でも、管理費や修繕費にこれまで以上にお金がかかる。さらに、金利が上がれば住宅ローンの負担も増します。賃貸でも持ち家でも、生活は楽ではないのです」(前出・ジャーナリスト)

 2025年こそ良い年になる、とはなかなか言えないようで…。

(猫間滋)

2025/1/2 18:00

この記事のみんなのコメント

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  • ニシキヘビだったらヤダな😱そもそも全て上がって給料上がるって図式は政府公認の巻き上げでうちらは袋叩きにしかならん😮‍💨とりあえず今年も生き延びましょう😤レベルです🥺

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