接客業に理不尽なクレーマーは付き物なのだろうか。千葉県の30代男性（営業）は、牛丼チェーンに行ったとき、迷惑なクレーマー客を目撃した。その店舗は、食券を購入後、席で待つスタイルだった。しかし……。（文：長田コウ）

「『今日の昼来た時はこんな注文の仕方ではなかった！』と初老の男性が激怒」

店内の壁には「席でお待ちください」というシールがしっかり貼られていたというから、その日のうちに形式が変わったとは考えにくい。こう振り返った。

「初老の男性は記憶違いか別の店と勘違いしたのか。何にせよ迷惑な客でした」

「アルバイトらしい女の子が紙製のガムテープを持ってきました」 → 激昂

神奈川県の60代女性はドラッグストアでレジに並んでいた際にクレーマー客と遭遇した。

「隣のレジで『粘着力のない粘着テープが欲しい』というおじさんがいて、アルバイトらしい女の子が紙製のガムテープを持ってきました」

粘着力のないテープとは粘着力の弱くて後から剥がすことのできる、いわゆる養生テープのことだろうか。ただ、この説明ではわからないのも当然だ。男性客は紙製のテープを持ってきた店員に対し、叫び始めた。

「それはガムテープ！それじゃなくて粘着力のない粘着テープ！」

客のほうも、商品名がわからないのならネットで調べてくれれば店も対応できただろう。こうして、修羅場になりつつあったところに店長がやってきた。男性客は、「当店にはございません」という店長の言葉で、やっとのこと引き下がったという。

女性は、「粘着力のない粘着テープ…おじさんは何が欲しかったんだろう、何がしたかったんだろう」と書いていた。

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