「終わった」PK献上から先制点獲得に決定機阻止 上田西DF東風谷崇太「どん底に落ちたけど、自分で取り返したかった」
第103回全国高校サッカー選手権大会3回戦が各地で2日に行われ、矢板中央(栃木)と上田西(長野)の一戦は、前後半に1得点ずつを挙げた上田西が2-0で勝利し、ベスト8進出を果たした。
勝ちを手にした上田西だったが、試合ではピンチが続いた。特に開始早々の2分にはペナルティエリア内で矢板中央FW堀内凰希の仕掛けを止めた上田西DF東風谷崇太のファールを取られ、PKを献上してしまう。いきなりの大ピンチとなったが、GK牧野長太朗がMF渡部嶺斗のシュートを左手一本でストップ。11分にはロングスローの流れから今度は東風谷自身が先制点をもたらして、上田西を勢いづけた。その後のピンチでも東風谷はライン上でのシュートクリアを2度披露するなど、体を張った守備を見せる上田西守備陣を支えた。
PKを与えた場面では「終わった」と思ったと正直な心境を明かしたが、「クラスも同じの牧野がビッグセーブで止めてくれて、もう本当にいつも助けられてばかり」「1回どん底に落ちたんですけど、でも最悪の状態は想定していて。最悪過ぎたんですけど、でも自分が取り返してやるぞという気持ちがあった」と、仲間に救ってもらった分、自分がやるんだという思いがさらに高まったという。
初戦となった2回戦の徳島市立戦含め、東風谷だけでなく、全体が『球際、声、ハードワーク』というチームの掲げる三原則を徹底。矢板中央の攻撃を跳ね返し続けた。東風谷は「自分たちがやってきたことを信じて。自分たちも守りは売り」「磨いてきたフィジカルや最後の粘りは上田西の良さなので、自分たちが3年間磨いてきたことを出すだけ」と、週に1度ある「3年間本当に頑張ってきた」フィジカルトレーニングで鍛え上げた走力や、攻撃でも活用しているロングスローを練習から跳ね返し続ける守備陣のヘディングへの自信など、白尾秀人監督も「黄色のミツバチ軍団のような。最後は体を投げ出してくれて、見ている人たちも感動していると思う」と讃えたハードワークの賜物だと話す。
東風谷自身、谷あり山ありのジェットコースターのように試合を進めた。「こんなに盛りだくさんの試合は今までないです」と笑いつつ、「全国の舞台でこういうプレーができるんだなという、そこは自分を褒めてもいいのかなと思います。1年生からずっとセンターバックをやり続けてきて、ピンチのときなど、いろいろあったんですけど、そういうことも思い返しながら、自分の強みを生かしてやるしかないと思っていました」と振り返る。
上田西が前回選手権に出場したのは第96回大会。その時はベスト4まで進出している。狙うのは7年前の記録越えだが、4日の準々決勝では、高円宮杯プレミアリーグEASTで4位の流通経済大柏(千葉)という強豪と対戦となる。「自分たちは雑草魂でやるしかない」という東風谷は、「チャレンジャー精神で、1試合1試合、周りの評価とかどっちが勝つかとか、そういう予想とかを全部ひっくり返して、自分たちが勝てるようにやっていきたいと思います」と力強く、一戦必勝で臨むとしている。
とも(さっさと憲法改正しなきゃね~遅すぎ!!)
1/3 10:27
真田丸…!