【吉野家・松屋・すき家】家カレー価格が上がり続けるので牛丼チェーンの「最安カレー」を比較してみた

 帝国データバンクは12月10日、カレーの調理に必要な原材料や光熱費などの価格(全国平均)をもとに独自に算出した、カレーライス1食あたりのトータルコストを示す「カレーライス物価指数」を発表した。それによると、2024年10月においてはカレーライス1食作るコストは371円。米価格の高騰などが影響し、7カ月連続で最高値を記録し、11月は380円に達する見通しだという。

 カレーは国民食として親しまれ、具材によっては安価な費用で作れる。ところが、物価高の影響を受けて「庶民の味方」とはほど遠い価格になりつつある。それならば、安価で知られる大手牛丼チェーンのカレーはどうか。多少高くつくかもしれないが、買い出し・調理・洗い物の手間が省けて時間の節約にもなる。

 吉野家、松屋、すき家の最も安価なカレーの並盛りで比較してみた。吉野家の「黒カレー」は465円(税込・以下同)。27種のスパイスを配合した本格カレーだ。松屋の「オリジナルカレー」は480円。十数種のスパイスが織りなす豊かな味わいに固定ファンも多い。すき家の「カレー」は490円。果物と野菜の甘みがたっぷり溶け込んだこだわりのルーを使用したマイルドな味わいが特徴だ。

 3店とも500円弱と価格はほぼ互角。10月のカレー物価指数371円より高くつくが、ワンコインでお釣りがくるのはありがたい。好みの味を選べばいいが、価格はほぼ同じでも、大きく異なる数字があった。

「カロリーと脂質量です。松屋のオリジナルカレーは633キロカロリー(並盛=以下同)で、脂質は16.3グラム。すき家のカレーは753キロカロリーで、脂質は19.4グラムあります。カレーは高カロリー・高脂質なので、この数字に驚きはありません。しかし、吉野家の黒カレーは480キロリーで、脂質は6.4グラム。松屋やすき家と比べて、カロリーと脂質量は圧倒的に低いのです」(フードライター)

 家カレーの価格が上がるからには、この際、手間や値段、カロリーを比較して牛丼チェーンのカレーにしてみるのも手かもしれない。

(石田英明)

2024/12/13 6:00

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