「陰のMVP」筒香嘉智、球団評価を一変させていた“牧秀悟以上の効果”
26年ぶりの日本一を決めた横浜DeNAベイスターズが11月30日に行った優勝パレードで、「感謝の気持ちでいっぱい。来年はリーグ優勝という形でも恩返ししたい」と感激の面持ちでコメントしていた筒香嘉智。
今季は米球界から5年ぶりにDeNAに復帰した筒香だが、7月の大事な時期に左肋骨疲労骨折で離脱。8月に復帰したものの代打での出番が続き、親しい関係者に「(三浦)監督がなかなか先発で起用してくれない」とボヤいていた時期もあった。ただ、今季の日本一においてDeNA関係者は「陰のMVPは筒香」と口を揃えて言う。
「筒香はレギュラーシーズン、控えに回っていたことで若手らとコミュニケーションが取れるようになった。日本シリーズではソフトバンクの圧勝スタートで4タコも確実かという流れでしたが、第2戦終了後に主将の牧秀悟の音頭で選手だけのミーティングをして、それでもまだムードが上がらないところを筒香が選手を集めハッパをかけた。あれでチームの雰囲気がガラリと変わったんです」(DeNAチーム関係者)
そして第6戦では、筒香自ら日本一をたぐりよせる本塁打を放ったのである。
「三浦監督も筒香について『数字云々でウダウダいう選手ではない』と語り、その信頼度は絶大。筒香本人も日本シリーズで完全に自信を取り戻したようで、来季は3年契約の2年目で年俸3億円(金額は推定)の働きを数字でもしっかり見せてくれるのでは」(夕刊紙記者)
まずは来季、年間通しての先発出場を期待したい。
(小田龍司)