年収500万円の女性「このコート8万。安くてお得だった」と大学時代の友人に言われ、“貧富の差”を実感
学生時代は経済状況があまり変わらなくても、卒業して何年も経つと経済的に差が開いてしまうこともある。投稿を寄せた50代女性(年収500万円)は年に一度、大学時代の友人たち数人と新年会をしている。出席率が悪かった30代半ばを過ぎ、40代からは増えて毎年8人ほどが集まるという。
「そこで、貧富の差を感じます」
と打ち明ける。女性は病院で「公認心理士」として働いているが、
「臨床心理士、社会福祉士、精神保健福祉士も持っています。ケースワーカーとして全てを持っており、トリプル国家資格保持者はなかなかいないのですが、取得する資格を間違えたかもと思うことがあります」
こう語る理由は、新年会には「医師、一級建築士、大企業で出世した人、裁判官と、給料が良い友人」が集まるからだという。(文:篠原みつき)
「普段服を買うのが高島屋だの大丸だので80万するバッグを持っていたり」
年収500万円も女性としては高いほうだが、友人と比較して貧富の差を感じた瞬間をこう語る。
「たとえば1人が着ていたコートがしゅっとしていたので褒めたら、『このコート8万。安くてお得だった』とさらり。8万は安くないです。しかしそこまでの値段には見えない……と思ったり。はたまた普段服を買うのが高島屋だの大丸だので80万するバッグを持っていたり」
自身が服を買うのは郊外の大型ショッピングモールの専門店だというから、自分の価値観では考えられない友人の金銭感覚に、内心衝撃を受けているようだ。羨ましいより先に、理解不能という感覚があるらしい。
「お金がそこまでないのも当然ありますが、ブランドに興味がないので、彼らがなぜ、馬鹿高い服やカバンを買うのかはわかりません。80万するカバンなら、一万のカバンの80倍長持ちするか、ボタンを推したら空を飛べるくらいの画期的な機能がないと、仮にお金があっても買いたくないです」
ブランドバッグは品質の良さもさることながら、持っているだけでステータスを示せる点も重要なのだろう。しかし女性はそこに価値を持っておらず「実際、親からもらったという有名ブランドのぼろぼろのバッグ持ってる方とか見ると、やっぱ80倍長持ちはしないじゃないかと思います」と内心ツッコミを入れている。
ただ、「とはいえそういう値段のものを気楽に購入できるのは純粋に羨ましいです」とも語り、やはり金銭的な余裕に対する憧れはありそうだ。
転生できるなら「もうちょっと稼ぎのいい資格を目指す」
一方で、新年会には高額所得の友人ばかりが集まるわけではない。「ただ、マウントをとる訳ではないですが」としつつ、こんな貧富の差も明かしている。
「女性で結婚や育児と共に仕事を一旦やめ、今は離婚して事務員をしているという友人などは手取り金額が13万だそうで、『物価が上がりまくる前に子育てが終わってて良かった、でも生活が本当に苦しい。外食は新年会のこの時だけだよ』と言っています」
上があれば下もあるというわけだ。「ぶっちゃけると私の手取りは25万」と書いており、「医療福祉業界って、医師以外の給料低いように思います。だから慢性人手不足なのかも」と不満を漏らす。
「ともあれ、同じ大学を卒業していても、この貧富の差はエグい」
こう実感を込めて語る女性。確かに、80万円のバッグを持った人と手取り13万円の人が同席しているのだ。同じ大学卒と考えると落差が凄い。こうした状況に、
「それでもまだ私は、国家資格とっといたおかげで、ブランクがあっても『経験者』として再就職や転職が思いのままだからマシなのかもしれません」
と胸をなでおろす。同時に、再び冗談めかしてこんな思いを語っていた。
「今時流行りの転生ものとかタイムリープが自分にも起きるなら、もうちょっと稼ぎのいい資格を目指してやろう、などと思っています」
やはり、多少の後悔があるようだ。
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