人気番組「錦鯉が行く!のりのり散歩」公式ガイドブックのもうひとつの楽しみ方とは?~本の制作スタッフが芸人まさのりさんのあゆみと聖地を誌面でご紹介~

昭文社より発売したHTB(北海道テレビ放送)の大人気番組「錦鯉が行く!のりのり散歩」の公式ガイドブック、『錦鯉が行く!のりのり散歩 のりのり街歩きガイド』。番組で錦鯉さんと田口アナウンサーが歩いた場所をエピソードとともにご紹介する新機軸の札幌・北海道ガイド本です。

そんな本にもうひとつの楽しみ方が。札幌出身の本の制作スタッフが語る、まさのりさんの聖地やこだわりポイント解説で、ぜひこの本の魅力を発見してください。スタッフが本に込めた想いやこだわり、インタビューのこぼれ話など、裏側の秘話も併せてご紹介します。

スタッフ紹介:錦鯉の長谷川雅紀(まさのり)さんと同郷、札幌出身で2016年から錦鯉ファン。動画オンデマンドサイト『HTB北海道onデマンド』(現hod)で伝説の番組「帰省なう」を見てまさのりさんの涙に感動。

以来錦鯉さんが登場する番組や配信動画、本などを片っ端から摂取、ドップリ推し活にハマったところで今回のお話をいただき、ガイドブックの制作を手伝うことに。

憧れの蓑屋に行けたのと、ユニットライブ「反野内豊史(そりのうちゆたし)」を観られたのが今年最高の思い出。

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スタッフより:この本にはまさのりさんの芸人人生や持ち前のギャグ、そしてこれまでの放送での面白エピソードをふんだんに盛り込みました。錦鯉さんや番組を作った戸島チーフプロデューサー(以下戸島P)にじっくりお話を聞いたインタビュー記事も見逃せません。それらの魅力をご紹介します!

※特に注釈、説明のない画像はすべて『錦鯉が行く!のりのり散歩 のりのり街歩きガイド』の誌面より一部抜粋して掲載したものです。

まさのりさんの人生を感じられるページはココ!

|| 生家は二条市場のある大通

「大通」(2023年4月放送)の回で通りかかった二条市場はまさのりさんの生家があったところ。2024年10月放送の「創成川イースト」の回でも訪れました。意外と(?)都会っ子だったまさのりさんの幼少時代を想像して市場を歩くのもとても楽しいと思います。聖地巡礼の起点としてもオススメの便利なロケーションです。

|| 子どもの頃遊んだ本郷通周辺

「本郷通」(2022年4・5月放送)は記念すべき「のりのり散歩」レギュラー放送最初の訪問エリア。まさのりさんのお母さんのお店蓑屋があり、まさのりさんはこのエリアで少年時代を過ごしました。私も行きましたが、住宅街の中に歴史あるお店が建ち並び、札幌市内でもとりわけ雰囲気のあるところで懐かしさが込み上げました。現地に行ったら地域の発展に尽くした長浜万蔵翁像に「こんにちはー!」とご挨拶してほしいです(笑)

|| 高校時代を過ごした北広島

「北広島」(2022年8月放送)は今や北海道日本ハムファイターズの本拠地「エスコンフィールド」で有名ですが、まさのりさんが高校時代を過ごしたところでもあります。「こんな番組をやってなかったらこうして(北広島西)高校に再び来ることもなかったよ」と感慨にふけるまさのりさん。学校ですので一般の方が中に入ることはできませんが、ぜひ学校脇を通って、当時の通学風景を想像しながら疑似体験していただきたいです。余裕があれば卒業後に通った新札幌自動車学園にも立ち寄れば完ペキです!

|| 青春の地・新札幌

「新札幌」(2022年6月放送)の商業施設「新さっぽろアークシティ デュオ1」の壁に残るドライブインシアターのスクリーン跡も、まさのりさんの青春のひとコマを物語る“聖地”です。デートで観た映画を思い出せないまさのりさんに戸島Pが「ツインピークス」と教えてたかしさんから「誰と観にいったんだよ!」と突っ込まれ、「あの人(戸島P)とではないよ」と慌てて否定するまさのりさんには笑いました。

百年記念塔が老朽化でなくなり、再開発で生まれ変わる新札幌駅周辺。まさのりさんの思い出の場所がたくさんあるうちに訪れてほしいですね。

|| 役者から芸人へ、初舞台は琴似

高校を卒業し専門学校に通うも将来の道を見つけられず、アルバイトに明け暮れたまさのりさんは、バイト先で知り合った人の縁で役者の道に進みます。舞台で人を笑わせる喜びに目覚め、札幌吉本の一期生となったまさのりさんが23歳のときに芸人としての初舞台を踏んだのが、「琴似」(2023年6月放送)にあるペニーレーン24です。芸人人生の原点ともいえるこの場所は聖地巡礼として欠かせないスポット。すぐ近くにはまさのりさんのご親戚の店ラーメン鴨鍋 純平もありますのでそちらへもぜひどうぞ。

HTBとまさのりさんのなれそめ・ご縁のお話

|| 戸島Pとの出会い(夕方Don!Don!)

『のりのり街歩きガイド』では番組の産みの親、戸島Pとまさのりさんのかかわり、友情やHTBとの長年の縁について、コラム「まさのりさんがHTBと歩んだ道のり」にて詳しくご紹介しています。

札幌吉本で「まさまさきのり」というコンビで芸人生活を始めたまさのりさんは、しばらくするとピン(一人)での活動が主となり、HTBの平日夕方の番組「情報ワイド 夕方Don!Don!」で戸島Pと出会います。その後「ハセガワフライデー」コーナーなどで人気を博し、北海道では名の知れた芸人となりました。

まさのりさんといえば“一発ギャグ” “のりのりまさのりダンス”、ですがその多くはこの時代に育まれたものが源流。札幌時代の芸人まさのりを知ることで今繰り出されるギャグがさらに面白く、輝いて見えることでしょう。

|| 突然の上京、SMAに入る

番組で人気を博したまさのりさんですが、コンビを組んでいた相方から「上京してお笑いで勝負したい」と誘われ、番組の降板を申し入れて東京へ。コンビ名も心機一転「マッサジル」に改名しました。当初事務所には入らずフリーで活動し、その後ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)に所属、少しずつ仕事が入り、NHKのオンバトにも出演するなどしましたが、相方の体調のこともあり解散、ピン芸人となります。

|| コンビ解散、そして人生の転機「帰省なう」出演

「この番組がなかったら錦鯉の結成も、M-1優勝も、のりのり散歩もなかった」まさのりさんがそう振る返る伝説の番組「帰省なう」。戸島Pが深夜枠でチャレンジしたこの企画、まさのりさんは最も知名度のない出演者でしたが視聴率は一番で、放送された2011年の年末に再放送されました。

ピン芸人となるもお笑いライブでネタが飛んでしまうなど、芸人生活の限界を感じたまさのりさんが、約10年ぶりにお母さんのお店蓑屋を訪れ「もう少し芸人を続けさせてほしい」と伝えたところ、お母さんに「私が死ぬまでにさ、なんとかなれば。今の時代に夢があるって、いいことなんじゃない」と逆に励まされます。帰りの新千歳空港行きの電車で、見送りのお母さんから渡されたおにぎりを食べながら号泣するまさのりさんの姿は、私のような遠く故郷を離れた道産子にとってはまるで自分を見るようで、何度見ても泣いてしまいます...

聖地巡礼をする際にはhod(HTBの動画配信サービス※)でぜひ、「帰省なう」をご覧ください。お手元に『のりのり街歩きガイド』があれば感動も倍増です。

※ 「帰省なう」は有料コンテンツです。

錦鯉結成からブレイク、番組開始までを振り返る

|| 少しずつ結果を出しついにM-1決勝進出!

錦鯉の結成は「帰省なう」がきっかけのひとつです。当時SMAでともにピン芸人として活動していたまさのりさんとたかしさん。まさのりさんがあるとき、番組をたかしさんに見せたところ「まさのりさんはもっと面白い芸人だ、こんな描き方じゃまるでダメな芸人に見えるじゃないか」と憤慨。そこからコンビ結成へとつながりました。

徐々に仕事が入りだし、M-1でも準決勝進出2回と結果が出て、2020年ついにM-1決勝の舞台に立ち、4位に。

北海道の戸島Pの元へも、親友雅紀の活躍の報が届きました。

|| 「帰省なう あれから」そして錦鯉初の特番(富良野)放送へ

戸島PがM-1決勝4位を祝して錦鯉に声をかけ、2021年7月「帰省なう あれから」が放送されました。

10年前の「帰省なう」のシーンを随所に織り交ぜつつ、久しぶりに帰省するまさのりさんにたかしさんも同行、ゆかりの地を巡ります。M-1で有名になったフレーズ「レーズンパンは見た目で損してる」パンが売られている店に行くなど「まさのり札幌に凱旋!」を印象づける番組となりました。

以前はhodで見られたのですが今(2024年12月時点)は見られません。個人的にはぜひ、配信を再開してほしいです!

同年9月には錦鯉初の冠特番「錦鯉が行く!絶景富良野ゆめツアー」も放送。錦鯉結成の日、一晩中「北の国から」談義をしていた二人の憧れの地富良野で、のりのり散歩の原型となる番組が始まりました。

|| M-1 2021優勝!のりのり散歩レギュラー開始

2021年のM-1優勝からの錦鯉さんの活躍ぶりは、ここで取り上げるまでもないと思います。優勝する直前の2021年11月、特番函館ロケの夜、食事の際に戸島Pが激励を兼ねて「M-1優勝したら、レギュラー放送やるから」と声を掛け、二人が「絶対に優勝します」と答えたのが現在大人気の「錦鯉が行く!のりのり散歩」のきっかけでした。

優勝直後、蓑屋に駆けつけた戸島Pとお母さんが固く握手するシーンは、何度見ても感動的ですね。HTB公式YouTubeチャンネルにアップされていますのでまだの方はぜひご覧ください!

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スタッフこだわりページ

スタッフより:ここからは私の錦鯉愛番組愛に基づく独自目線でオススメするページをご紹介していきます♪

|| 極私的ベストオブ“一発ギャグ”

まさのりさんお得意の“一発ギャグ”、この本にも多数盛り込んでいます。

特番、レギュラー放送全編を見尽くしている私が選ぶ、「のりのり散歩 ベストオブ一発ギャグ」がコチラ。

「中島公園」(2023年11月放送)の回で「カタツムリは、在宅ワーク」を怪談風に披露するまさのりさんが実に秀逸で、いつもは突っ込むたかしさんも思わず笑ってしまったのが印象的でした。

左下にある一発ギャグのイラストアイコンが目印。本で探してお気に入りのギャグ、見つけてください♪

|| 田口アナサプライズ回・羊ヶ丘通

「羊ヶ丘通」(2023年10月放送)で錦鯉のお二人が田口アナウンサーの誕生日を祝うサプライズ企画を敢行しました。

この手の企画はよくあると思いますが、私が特に感動したのは田口さんの涙。いわゆる大げさなリアクションではなく、本当にうれしいんだな、ビックリしたんだな、と思いました。

たかしさんが読み上げる素敵な手紙や見事な装飾のケーキも必見です。配信動画を見つつ本を眺めるとさらにジワジワと感動が広がりますよ♪

|| ファンの集い

まさのりさんが地元で愛されていることが本当によくわかるのがこの「ファンの集い」だと思います。実は私も今年(2024年)のファンの集い、会場で見ることができました。

みんなで名場面を振り返るっていいですね。私物プレゼントに歓喜するファンの方を見て、「のりのり散歩」は本当にいい番組だな、と改めて思いました。

『のりのり街歩きガイド』で名場面を振り返れば「ひとりファンの集い」になるかもですね(笑)

|| 外国語でこんにちは~!

レギュラー番組放送開始当初から人気だったのがこの「外国語でこんにちは~!」コーナーです。

ロケ先で出会った外国人の方に、錦鯉のつかみ「こんにちは~!」「うるせぇな」の翻訳バージョンを伝授してもらうのですが、私のお気に入りは本郷通の「トルコケバブ アイチャ」で出会ったヤコブさんの「メルハバ~!」「スース」

まさのりさんがケバブさん、と間違えて呼んでもニコニコしていたヤコブさん、二人がトルコ語でやってみると大受けでした。

最近このコーナーがないのでちょっと寂しいですが、イタリア語やスペイン語などまだやっていない有名な言語もあるので、ぜひ復活してほしいです!

|| 信号機の色

<左:青・黄・赤の色が入った信号機マーク(のりのり街歩きガイド)、右:白い丸で表した昭文社の道路地図の信号機マーク>

『のりのり街歩きガイド』の地図は、番組内で登場する三人の移動地図(茶色っぽい地色の地図ですね)のデザインに合わせています。

今回、地図が茶色のトーンでかなりカラフルで、そうした場合の昭文社の道路地図の信号マークは、右の地図のように白丸になっているものも多いのですが、この地図の信号機マークは私のこだわりで青・黄・赤の3色のにしてもらいました。

なぜって?だってまさのりさん、貧乏時代に電気が止められて、窓際で信号機の明かりで髭を剃っていたんですよ。色がない信号だと、髭が剃れないでしょう(笑)

こんなところにもこだわって作ったこの本。地図もじっくり楽しんでくださいね。

|| インタビューこぼれ話

<左:錦鯉さん、右:戸島P、のそれぞれインタビュー記事より>

スタッフより:錦鯉さん、田口アナウンサー、戸島P、まさのりさんのお母さんのインタビュー記事はこの本で最も力を入れたところです。そのインタビューにまつわるお話、ご紹介します。

まさのりさんはこのシーン(写真左)にあるように、現在ののりのりまさのりダンスにない動きなど、ダンス動作を熱心に見せてくださいました。動画を撮ってリンクを掲載したいくらいでしたよ(笑)

このときのお話に沿って実際にインスパイア(注:たかしさん曰く「丸パクリ」)元となるダンス動画を探したのですが、風見しんごさんの「涙のtake a chance」だけは、何度見てもそれらしい動作が見つかりませんでした。動画を凝視すること約1時間、「あれっ?バックダンサーの動きじゃ…」ようやく謎が解けました。今となってはいい思い出です♪

戸島Pについては、最初は番組を作った偉い人だ、と思ってインタビューをしていたのですが、私も道産子ですので若いときのキャスターやMCのお姿をかすかに覚えており、この写真(右)を入手して「やっぱりそうだ、戸島さんテレビ出てたよね」と思わずつぶやいてしまいました。

先日HTB公式YouTubeチャンネルで、当時を彷彿とさせる戸島Pのお姿がアップされましたので、よろしければご覧ください。

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|| スタッフも“聖地”に行ってきました!

<上左:本郷通の発展に尽くした長浜万蔵翁の像、上右:今年(2024年)の萬蔵祭の様子、下:蓑屋の前でパチリ>

スタッフより:この本の制作に携わったことで、錦鯉さんや「のりのり散歩」が本当に身近となり、この夏の札幌帰省の際には私も“聖地巡礼”をしてきました!

たまたま本郷商店街の夏祭り「萬蔵祭」をやっていた時期だったので、本郷通まで出かけて祭りの雰囲気を味わい、長浜万蔵さんにご挨拶。その足で近くの蓑屋さんにも行きましたよ。

「ここでまさのりさんが遊んでいたのかな?」と想像しながら歩く本郷通は最高でした。みなさんも『のりのり街歩きガイド』を片手に、まさのりさんゆかりの地、歩いてみてください。

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|| 本書とともに、まさのりさんの足跡を辿る札幌・北海道巡りを

いかがでしたか?

まさのりさん、たかしさん、そして田口アナウンサー、戸島Pやお母さんの人生にも触れられるこの一冊、ぜひお手に取ってみてくださいね。そして本とともにhodで「帰省なう」「錦鯉が行く!のりのり散歩」を振り返ってみてください。

https://ec.sp-mapple.jp/products/9784398144256

~関連情報その1~

12月7日(土)には「錦鯉が行く!のりのり散歩 新川・新琴似エリア#2」が放送されます。コーチャンフォー新川通り店で開催された番組公式ガイドブック発売記念イベントの様子もご覧いただけますのでみなさん、お見逃しなく!

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~関連情報その2~

12月11日(水)には「錦鯉が行く!」ゴールデンタイム特番第3弾!「錦鯉が行く!NORI NORI Excitingツアー」が夜7時から放送。錦鯉の二人が“師匠”と慕うハリウッドザコシショウと下積み時代をともに過ごした盟友・ヤーレンズが登場!TVer、hodでも配信されますので全国のお笑いファンのみなさん、ぜひご覧ください!

https://www.htb.co.jp/excitingtour/(番組紹介ページ)

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2024/12/4 15:00

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