柏、井原正巳監督の今季限りでの退任を発表「再びJ1残留を争うことになってしまった責任を痛感」
柏レイソルは4日、井原正巳監督が今シーズン限りで退任することを発表した。なお、後任については決定次第あらためて発表される見込みとなっている。
現在57歳の井原監督は現役時代に横浜F・マリノスやジュビロ磐田、浦和レッズで活躍し、日本代表では歴代4位の国際Aマッチ通算122試合に出場。2002年の引退後は指導者となり、U-23日本代表や柏のヘッドコーチ、アビスパ福岡の指揮官を歴任し、2019年に再び柏のアシスタントコーチに就任した。昨年5月には監督に昇格し、ここまで合計73試合を率いている。
今シーズンは序盤から苦しい戦いが続き、第37節終了時点で9勝14分14敗・勝ち点「41」の16位に低迷。J2降格圏内の18位ジュビロ磐田とは「3」ポイント差をつけているが、最終節の結果次第ではJ2降格の可能性も残されている。
井原監督は退任に際し、柏のクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。
「今シーズンをもって、柏レイソルの監督を退任することになりました。ファン・サポーターの皆さま、スポンサーや自治体の方々、また選手・スタッフやチーム関係者、クラブハウスで食事や清掃、洗濯など日々支えていただいた方々をはじめ、柏レイソルに関わるすべての皆さまにご支援をいただきましたことを深く感謝申し上げます」
「選手たちは厳しい状況の中でも前向きに、常に勝利をめざして戦い続けてくれました。しかし、今季のスタート時に掲げた目標に到達できず、再びJ1残留を争うことになってしまった責任を痛感しており申し訳なく思っております」
「柏レイソルには2009年に加入して、ヘッドコーチとして10年半、監督として1年半、合計12シーズンもの間、このクラブにお世話になり、とても愛情を感じています。ファン・サポーターの皆さんはどんな時でも、日立台だけでなくアウェイでも我々を後押ししてくださいました。そのご声援に応えるためにも、最終節でJ1残留を決めることが私の使命だと感じていますし、シーズン最後まで全身全霊を注いで戦い続けます。最後までご声援をよろしくお願いいたします。12年間、誠にありがとうございました」