プールに転落した1歳児、すぐに背浮きの姿勢になり「訓練の成果が出た」と両親(米)
米カリフォルニア州に住むフランキー君(Frankie、2)は今年3月、裏庭のプールの周りを走っていてバランスを崩し、水中に転落した。
フランキー君は当時、1歳8か月で、転落の様子は自宅に設置された監視カメラが記録していた。
映像では、服を着たままのフランキー君が足を滑らせ、頭から水中に突っ込み、水面に白い靴の裏が一瞬浮かび上がる様子が映っていた。
プール脇にはすぐに近くにいた父親が駆けつけたが、フランキー君は溺れることはなく、大の字になって浮上し、顔を水面に出して浮かんでいた。
そんな息子の落ち着いた行動は、父親にとって嬉しい驚きだったのだろう。父親はしばらく息子を観察してから、水中に飛び込んだ。
実際、この事故が起きる数か月前にフランキー君はサンディエゴの水泳教室「マイ・ベイビー・スイムズ(My Baby Swims、以下MBS)」で、溺死を防ぐために最も有効とされる“背浮き”を習得する「ISR(幼児・スイミング・リソース)」のレッスンに参加していた。ISRの対象は生後6か月から6歳までの乳幼児で、通常1回10分のレッスンを週5日、6週間受けるという。
そのため、母親のニナ・ルッジェーリさん(Nina Ruggeri)は、監視カメラの映像を見て「あの子は教えられたことを正確に再現している! レッスンが非常に役立った」と驚嘆した。
またこの動画は、MBSの創設者であり、フランキー君のISRのインストラクターでもあるブラッド・ハーヴィッツさん(Brad Hurvitz)がInstagramに投稿しており、フランキー君の転落時の対応について次のように述べた。
「彼は水面の位置を把握しており、転落時に息を吸い込んで止めていた。これは、私との初回レッスンでその方法を学んでいたからだ。そして水面に浮上すると、空気を求めて呼吸し、頭を水面に上げてその場に留まっていた。」
「この緊張感あふれる瞬間は、『早期の水泳訓練の重要性』を示す実例となったのだ。」
なお、この動画が拡散後、ISRのクラスには予約が殺到しており、ブラッドさんは反響に驚きつつも「レッスンの重要性を多くの人が認識し始めたことは、非常に喜ばしい」と語った。
ニナさんによると、現在2歳のフランキー君は泳ぎが大好きで、頻繁にプールに行きたがり、泳ぎもとても上手だということだ。
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画像は『My Baby Swims Instagram「Trigger Warning」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)