ダントツの業績と人気【ヤオコー】にカフェ誕生! モーニングは400円とは思えない味わい!

 株式会社ヤオコーが運営するスーパーマーケットチェーン「ヤオコー」。同チェーンが6日に埼玉県久喜市にオープンした同県102店目となる久喜吉羽店の回転セールをグルメライターが訪れ、同店の独自要素である「ヤオコー デリ&カフェ」を体験してきました。

目次

・【ヤオコー】埼玉県102店目はカフェを併設

・【ヤオコー】オープン初日の人気ぶり! 長蛇の列! 

・オープンセールは安すぎる! 「異常な価格です」

・【ヤオコー デリ&カフェ】モーニングは4種

・400円モーニングを実食

・500円ランチ「手仕込みロースかつ重」を実食

・モーニングメニューはかなり魅力的

※2024年9月9日公開の記事を再編集しています。

【ヤオコー】10月期は既存店売上高3.6%増

 関東一円を中心として187店(4月1日現在、公式サイトによる)を展開するスーパーマーケットチェーン「ヤオコー」。

 その人気は年々高まり、最高のスーパーを投票で決める「ベストオブスーパー2024」、好きなスーパーに投票する「スーパー総選挙」では、いずれも今年1位に輝きました。

 「流通ニュース」24年11月29日付の記事によれば、24年10月期の業績も好調で、既存店売上高(前年同月比)は3.6%増、客数1.6%増、客単価1.9%増と、ライフやマルエツなど全国主要スーパーマーケット10社のなかでダントツの数字。なお、全店売上高では8.8%増、客数6.9%増、客単価1.7%増となっています。

ヤオコー久喜吉羽店、デリ&カフェを併設

 埼玉県102店目となる久喜吉羽店が、埼玉県久喜市に9月6日にオープンしました。敷地面積が2947平行メートル、駐車場270台分を用意したというこの店舗。ミドルシニア層を主な顧客として定め、埼玉県北部、群馬県、茨城県、栃木県が該当する北エリアの旗艦店となるとのこと。

 さらに、この店舗では近年スーパーをはじめとした小売業界で新たな戦略とし注目されつつある“グローサラント”サービスを提供するのも特徴となっています。

 グローサラントとは、食料品店を指す「グロサリーストア」と「レストラント」を合わせた造語で、小売店で売られている商品をその場で調理し、レストランのような形で食べられる店舗併設型の飲食スペースを指す言葉です。

 同店では、休憩・飲食スペースに「ヤオコー デリ&カフェ」というバイオーダー(注文を受けてから調理する)のイートインコーナーを設置し、料理を提供しています。

【ヤオコー】オープン初日は長蛇の列で20分待ち 

 「ヤオコー」の熱烈なファンである筆者は、「『ヤオコー』の中で出来立ての商品が食べられる!? 行くっきゃない!」とテンション爆上げ状態で開店日に久喜吉羽店を訪れ、「ヤオコー デリ&カフェ」の商品を実食してきました。

 開店前に訪れるつもりが、渋滞に巻き込まれてオープンから30分後に店舗に到着した筆者でしたが、駐車場は、すでに埋まり切っているような状況。

 運よく、オープン日にあわせて設置された臨時駐車場の方に少しだけ空きができたため、駐車することができました。さっそく入店しようとすると、すでにオープンしているにもかかわらず、店舗入口前には長蛇の列が。

 どうやら、開店と同時に人々が殺到したことで、レジがパンクしている状況となり、入場制限を店側がかけているようでした。

 その後、20分ほど待ったあとに入店できましたが、目当てとなる「ヤオコー デリ&カフェ」がある休憩・飲食スペースは、こちらも満員で入ることができない状態。オープン初日の人気ぶりをまざまざと見せつけられることとなりました。

【ヤオコー】オープンセールは安すぎる! 「異常な価格です」

 混雑する店内で手持ち無沙汰になってしまった筆者でしたが、気持ちを切り替え、席が空くまで筆者もオープンセールの店内を見回り、個人的な買い物を先にすることにしました。

 入口で並んでいたときにもらったチラシを見ながら店を巡ると、まぐろやステーキ用の黒毛和牛が表示価格より50%オフ、ハーゲンガッツのミニカップが1つ170円(税込み、以下同)など、まさに大盤振る舞い!

  「通常ではありえない、異常な価格です!」という独特の言い回しで呼び込みを行う店員さんの声を聞きながら、1個106円の梨、グラム135円のオーストラリア産牛肉肩切り落とし、グラム107円の国産豚肩ロース糸巻きブロックなど、お得な商品を購入できて大満足となりました。

【ヤオコー デリ&カフェ】モーニングは4種

 買い物を終え、再び休憩・飲食スペースを見てみると、席に若干の空きがあり確保できたため、「ヤオコー デリ&カフェ」のメニューをオーダーすることにしました。

 どうやら、このコーナーは午前11時までがモーニング時間帯、以降はランチ時間となっており、提供されるメニューが違うようです。モーニングはトーストを中心としたメニュー4種。

 購入方法は券売機で食券を買い、そこに書かれた番号がカウンター上部にあるモニターに表示されたら商品を受け取りに行く、という「松屋」などで最近導入されているタイプの方式でした。

 なお、チラシによると「ヤオコー デリ&カフェ」の営業時間は、13日までは午前9時から午後8時。14日以降の通常営業では午前7時半から午後2時までとのことです

【ヤオコー デリ&カフェ】モーニング400円を実食

 席を確保できたのがぎりぎりモーニングの時間帯であったため、まずは同時間帯に販売されているトーストを中心としたメニュー4種の中から、「厚切りトースト(目玉焼きベーコン)」(400円)を試してみることに。

 一般的な喫茶店のモーニングというべき構成の同メニューですが、特筆すべきはヤオコーの店内にあるベーカリー「ピノ」で手作りされている「ロイヤルブレッド」が使われたトーストの味わい。

 外はかりかり、中はふわふわという理想的な食感となっているトーストにバターを絡ませると、400円という価格とは思えないほどのぜいたくな味わいが楽しめます。

 ベーコンや目玉焼き、サラダなども十分においしく、これはかなりアリなメニューだと感じました。同店をモーニングの時間帯に訪れることがあれば、また是非味わいたいと思います。

【ヤオコー デリ&カフェ】ランチ「手仕込みロースかつ重」500円実食!

 トーストのおいしさに感動しながら完食すると、タイミングのいいことに午前11時を超えたため、ランチメニューもそのまま試してみることに。

 こちらでは総菜コーナーでも販売されている「手仕込みロースとんかつ」を使用した「手仕込みロースとんかつ定食」「手仕込みロースかつ重」(ともに500円)の2種類のメニューが楽しめるとのこと。

 これら商品について、惣菜単品としてはかなりレベルが高いものであると認識している筆者。しかし、「煮込みロースかつ重」は作り置きということもあってかそこまで惹かれる商品ではない、という印象を持っていました。

 そのため、「作り立てならまた違うかも!?」という期待を持って、今回は「手仕込みロースかつ重」を頼んでみることにしたのです。

 「手仕込みロースかつ重」を前に、卵の半熟具合や、作り立て特有の食欲をそそる匂いなど、食べる前からテンションが最高潮に達していた筆者。

 一口食べてみると、かつ煮の衣部分から粉っぽさのようなものを感じでしまい、テンションが一気にストップ安に。ご飯の炊き加減などは問題ありませんでしたが、肝心のかつ煮の部分の出来が微妙であったため、これはリピしないかもな……と感じてしまいました。

 店員さんいわく、同メニューは9月13日まで特別価格500円で提供されますが、14日以降の通常営業では800円程度になるとのこと。現在のクオリティで言えば、500円ならまだしも、800円となるとかなり厳しいのではないか、というのが正直な感想です。

 初日で忙しかったがゆえ、という可能性もありますが、ぜひ作り立てのおいしさを存分に楽しめるような商品へと改善してほしいな、と思いました。

 なお、小鉢として提供されたポテトサラダなど3種類の商品も、店内の総菜コーナーなどで売られているものを使用しているそうです

【ヤオコーデリ&カフェ】モーニングメニューはかなり魅力的

 ヤオコーがグローサラントへの本格的な一歩を踏み出した「ヤオコー デリ&カフェ」。

 今回の取材ではモーニングメニューはかなり魅力的であったものの、半面、ランチメニューは少し残念さを感じてしまう結果となりましたが、新たな業態にトライしようとする気概は文句なしに素晴らしいと思いました。

 「ヤオコー」ファンで、同チェーンの総菜のおいしさに惚れている筆者としては、今後「ヤオコー デリ&カフェ」が洗練されて人気を獲得し、多くの店舗で設置されるようになるよう、今後も応援していく所存です。

 なお、「ヤオコー」の総菜やお弁当の中で、筆者が一番作り立てを食べてみたいのは「鉄板焼ガーリックライス」です。こちらを「ヤオコー デリ&カフェ」で取り扱ってみてくれないでしょうか。ヤオコーさん、何卒ご検討のほどをお願いします!

2024/12/2 13:00

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