こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。

　筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。

　ブームを通り越してもはや定番のレジャーとなっている「車中泊キャンプ」。小学校低学年の子を持つ晴美さん（仮名・33歳）の夫も、コロナ禍を機に車中泊にハマり始めたそうなのですが、それは“裏切り”を隠ぺいするための口実だったというのです。

※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。

◆不動産業界で働く3歳年下のイケメン夫

　不動産業界で働く3歳年下の夫は色黒で精悍な顔つきをしており、晴美さんいわく、「自慢みたいになっちゃうけどダンス＆ボーカルグループのメンバーにいそうなイケメン」とのこと。

「正直、年収はそんなに高くないし、家事や育児にもあんまり協力してくれないから、不満は山ほどありました。けど、見た目が私のドストライクで、こっちから口説き落として結婚した男だったから、愚痴も言わずに我慢してきたんです」

　そんな夫はここ何年か、地元の5つ年上の先輩とよく車中泊キャンプに行くようになったそう。

「不動産業界は平日休みなんで、『家にいても子どもは学校だし暇だから』って口実で、家のことはほっぽり出して同じく平日休みの先輩とキャンプに行くようになったんですよね。

　わざわざ自宅の軽自動車を車中泊向きにフルフラットにできるようにカスタムまでして。でも、現地から先輩と男二人で楽しそうにキャンプ飯食べてる写真とか送って来てくれてたので、男同士でツルんでるならいいかと放任していたんですが……」

◆物件の内見で担当した客に手を出した？

　ある日、晴美さんに夫の会社の先輩社員から電話があったという。

「その先輩社員は女の人なんですけど、関西出身でノリがいい人で、何度か会ううちに仲よくなってLINEを交換していたんです。で、結論から言うと、夫が物件の内見で担当していた客のOLに手を出してるんじゃないかって話でした」

　その話を聞いて晴美さんはすぐにピンときたんだとか。

　晴美さんの夫は仕事用にスマホを二台持ちしているものの、普段は「家庭に仕事を持ち込みたくない」という理由で、そのもう一つのスマホは基本的に会社に置いてきているそう。

　けれど、先輩と車中泊キャンプに行くという日は持ち帰ってきており、なにやらこそこそと仕事用スマホをイジっているところを見たことがあったといいます。

「証拠を掴むために、また夫が先輩と車中泊行く日を待ち、彼のバッグを漁るとやっぱり仕事用スマホを持ち帰って来ていて。夫が使いそうな暗証番号を何回か試すとロックが解除できたので、なかをチェックすると浮気の証拠がばかすか出て来きたんです（苦笑）」

◆2台の車に男女ペアで別れて一夜を…

　まずLINEをチェックすると、そのOL客とおぼしき相手とのやりとりを発見。

「たぶん、内見のときにキャンプが趣味という話かなんかで盛り上がって、LINE交換していたんでしょうね。

　LINEを見ると、お互いに車中泊カスタムした軽自動車を持ってるっていう会話の流れで、2:2でキャンプに行こうって話が決まってて、それがすでに実行されていたことがわかりました。

　車中泊キャンプ後のLINEのやりとりを見ると、おそらく夫の車にそのOLを呼んで、彼の先輩はOLの友達のほうの車に移って、男女ペアに別れて一夜を過ごしてたみたいです」

◆マッチングアプリでJDにも手を出していた

　さらに夫は、独身のフリをして仕事用スマホでマッチングアプリにも登録していたらしく、アプリで繋がった女子大生とも車中泊キャンプに行っていたことが発覚したそう。

「まさかキャンプ場をラブホ代わりにしてOLやJDを食い散らかしてたとは……呆れ果てましたよ。夫と先輩からすると、『男友達とキャンプ』っていうのが外泊する口実としてうってつけだったんだと思います。

　てゆーか、むしろ先輩側の都合だったっぽいんですよね。先輩の奥さんは鬼嫁でスマホの位置情報を共有させられてるらしいんですよ。だからラブホにいたら浮気が即バレしちゃうから」

◆独身だと思って浮気相手の女が本気に？

　なるほど。「飲み会」などを口実にして夜中に帰ってこず、GPSを調べられてラブホにいたら一発アウトだが、「キャンプ」という口実でGPSが示す場所がキャンプ場ならば、たしかに疑われないだろう。

「だから夫は、車を持ってて女2人でキャンプ場まで来られる相手に絞って誘ってましたね。ちなみに浮気相手の子たちは夫を独身だと思ってるから、メッセージの熱量を見ると本気になりかけてるのがわかりました（苦笑）」

◆さすがに夫も観念して白状したものの…

　その後、晴美さんが証拠を突き付けつつ問い詰めたところ、さすがに夫も観念して浮気を認めたそうですが、現在もその5つ年上の先輩と遊びに行くことはやめてくれなかったんだとか。

　ただ、なんだかんだと惚れた弱みがあるので、離婚は考えていないとのこと。晴美さんの夫がもう二度と不倫をしないよう祈るばかりです。

＜文／堺屋大地＞

【堺屋大地】

恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X（旧Twitter）：@SakaiyaDaichi