Googleマップのナビに従い未完成の橋へ…3人死亡の悲劇
インドでGoogleマップの誤った指示に従って未完成の橋を走行した車が転落し、3人が死亡するという悲惨な事故が発生した。高さ9メートルから15メートル(報道によって異なる)の橋から転落した車は、翌朝まで発見されなかった。Googleマップのナビが古いデータを使用していたことが事故原因の一つとして挙げられており、関係者への責任追及と再発防止策の必要性が問われている。
未完成の橋での転落事故
11月23日午後2時30分頃、結婚式からの帰宅途中だった2人の男性、ヴィヴェク・クマール氏とアミット・クマール氏、そしてもう1人の男性が乗った車は、インド北部ウッタル・プラデーシュ州のラムガンガ川にかかる橋から転落した。遺体は翌朝9時30分、車内に閉じ込められた状態で発見された。タイムズ・オブ・インディアの報道によると、この事故に関連して4人の技術者が逮捕されているという。
デイリー・メールによると、捜査当局は、車がGoogleマップの古いデータに従って走行していたことを突き止めた。2022年の崩落事故後に橋が閉鎖されたという情報が反映されていなかったのだ。地元メディアによると、3人はいずれも警備員として働き、ニューデリー南西部のグルグラムから戻るところだったという。遺族は、「当局はこの過失の責任を負うべきだ。なぜ橋は未完成のまま放置されていたのか? なぜ安全対策が取られていなかったのか?」とヒンドゥスタン・タイムズに語り、正式な調査を求めた。
Google Maps horror :
Wrong #GPS location took the lives of 3 people in #Bareilly, #UttarPradesh#GoogleMaps directed a car to a half-finished bridge.
Due to dense #fog, the incomplete bridge was not visible and the car falls into the #RamgangaRiver, resulting in the death of… pic.twitter.com/uTCMKTz7xG
— Surya Reddy (@jsuryareddy) November 24, 2024
警察と地元当局の対応
地元警察は24日、「本日午前9時30分、ラムガンガ川で損傷した車が見つかった。通報があり、現場に到着したとき、タクシーとして雇われたと思われるワゴンRが川に落ちていた。車は未完成の橋に向かい、そこから川に落ちたようだ。遺体は検死のために運ばれた。2人の身元、アミットとヴィヴェクは確認された。3人目の身元については現在確認中である」との声明を発表した。地元の村人が溝の中で車を見つけ、緊急通報したという。遺体はボートを使って回収された。
この事故を受け、地元当局は、適切な標識が設置されているかを確認するため、「地域のすべての道路と橋を点検する」よう指示を出した。ファリドプールのSDM(地方自治体の責任者)であるグラブ・シン氏は、「橋はUP州橋梁公社によって建設中で、ブダウンから橋への進入路は開いていた。我々は調査を命じており、責任者に対して措置が取られるだろう」と述べた。Googleの広報担当者は英メディアLADbibleに対し、「ご遺族に心よりお悔やみ申し上げます。私たちは当局と緊密に協力し、この問題を調査するための支援を提供しています」と述べている。
技術の進歩は我々の生活を便利にする一方で、予期せぬリスクも伴うことを改めて認識させられる出来事だ。
参考:LADbible