ドラマ『Qrosの女』出演の新人女優・黎架は苦境の名門プロダクションの救世主となるか

 俳優の桐谷健太主演のテレビ東京系ドラマ『Qrosの女 スクープという名の狂気』で“謎の美女”を演じる新人女優の黎架(れいか)が注目を集めている。

 同ドラマは、作家・誉田哲也氏の同名小説(光文社文庫)が原作で、CMで話題となった謎の美女である“Qros(キュロス)の女”の正体を巡って芸能界や週刊誌業界を舞台に巻き起こる事件を描いたゴシップエンターテインメント。

 劇中で正体不明の「Qrosの女」を演じている黎架はオーディションで大役を射止め、今作がドラマ初出演。身長172cmの長身と今作出演の決め手となった目力が印象的な美女で、特技という空手では黒帯を取得し、高校時代には“型”でインターハイ団体に出場してベスト8に入ったという経歴を持つ。

 当初は大学進学を考えていたようだが、高校2年生の時に姉が投稿したSNSをキッカケにスカウトを受け、芸能界入りを決断。昨年に上京し、今作でドラマデビューを果たしたというが、スポーツ紙の芸能担当記者は明かす。

「先日行われた取材会では、目標の女優に黒木メイサや天海祐希の名前を挙げ、『殺陣だったり、アクションを入れたかっこいい女優さんにすごく憧れている。アクションに力を入れていきたい』と意気込んでいました。黒木とは縁があり、実は黎架が所属しているのは、昨年4月に黒木が退社したスウィートパワーなんです」

 同社といえば、かつては黒木や内山理名、桐谷美玲、芸能界を引退した堀北真希さん、契約問題で裁判沙汰にまで発展した高杉真宙、水上恒司(元岡田健史)など多数の人気俳優が在籍し、芸能界でも大きな存在感を放っていた大手芸能事務所だ。

 芸能ジャーナリストの竹下光氏は語る。

「辣腕で知られる女性社長により急成長を果たし、内山さんや黒木さん、堀北さんら数多くの人気女優を世に放ちました。当初は所属タレントもスタッフもすべて女性でしたが、男優部門にも乗り出して高杉さんや岡田(現水上)さんらを輩出。しかし、2021年に『週刊文春』(文藝春秋)に社長のセクハラ、パワハラ疑惑が報じられて波紋を広げました。真偽のほどは定かではありませんが、結婚を機に芸能界を引退した堀北さん以外にも、近年は事務所を離れる所属タレントやスタッフが続出。今年11月にも桜庭ななみさんが退所、独立を発表し、今後は本名の宮内ひとみ名義で女優業を続けることを明らかにしました」

 所属タレントの大量離脱による苦境もささやかれる同事務所。11月1日には、21年3月に契約を解消していた人気K-POPグループKARAのメンバー・知英(ジヨン)の再契約が発表されるといった明るいニュースもあったが、テレビ局関係者はこう話す。

「KARAは今年に入って日本で再始動したものの、すでに人気はピークを過ぎている印象が持たれている。おまけに、知英は日本語があまり上手くないという問題もあり、以前のように続々とオファーが入るのかは……。一部報道によると、以前に設立した動物プロダクション『スウィートパワー アニマル』の動物たちをマネージャーが必死に売り込んでいるなんて話もありますけど、かつての勢いを取り戻せるかは期待したいところですね」

 こうした背景もあり、所属事務所としても今作でドラマデビューを果たした新人の黎架に期待するところは大きそうだ。

「辣腕で鳴らす社長が新人をスカウトする際に注目していた『あまり芸能界に興味がない』という点は内山や堀北さんらと共通する部分があります。とはいえ、長身で体育会系の黎架さんはこれまでのスウィートパワーにはいなかったタイプ。それに、かつては売れっ子女優を多数抱えて、ドラマや映画のキャスティングにもそれなりの影響力を誇っていた同社ですが、近年はそうしたパワーも衰えていますからね。そうした中で黎架をどう育てて、どう売り出していくのかは興味深いところです」(同テレビ局関係者)

 果たして黎架はその活躍で窮地の所属事務所を救うことができるのか?

2024/12/2 12:00

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