旧帝院卒の女性が「学歴でしか人を判断しない馬鹿はいなくなればいい」と思うようになった決定的な出来事
学歴で人をあからさまに見下すと、後で恥をかくことになるかもしれない。愛知県に住む40代女性は、名古屋大学の修士課程卒でITエンジニアとして働いているが、
「学歴でしか人を判断しない馬鹿はいなくなればいいと思ったことがあります」
と過去の苦い経験を振り返る。名古屋大学といえば旧帝大。さらに院卒となれば高学歴であることは間違いない。ところが、なぜか酷くバカにされたことがあるという。(文:篠原みつき)
「めいだい卒」と紹介されたところ……
それは女性が愛知の企業に新卒入社し、2週間泊まり込みの研修で東京本社を訪れたときのこと。
「そこで仕事の先輩が私のことを『めいだい卒』と紹介したのですが、その瞬間から研修同期の何人かが冷たい対応に。最低限の礼儀はあるのですが、見下したような対応。具体的には『あー、〇〇さん(私のこと)には難しすぎるかもですがね』といった言葉など、頭が悪い人に対するような発言や態度がみられました」
「名古屋出身だと『めいだい』だと名古屋大学卒なのですが、東京ではめいだい卒というと明治大学になるのだとか」
仮に明治大学でも、こちらもGMARCHの中でも上位の難関校でありバカにするのはどうなのか。女性は呆れたように
「『俺は早稲田だから、〇〇さんとは違う景色をみてるかな』などというお馬鹿もいました」
と回想する。そんな相手に、女性は自分の学歴をことさら伝えようとはしなかった。
「敬意をもった態度にいきなり変わったわけです」
しかし3日目頃のディスカッションで、一気に風向きが変わることが起きた。
「1人の講師が私のコメントを『さすが旧帝大の院卒は違いますね。いい着眼点です』と言った途端、馬鹿にしていたような人たちがびっくりした様子を見せました」
「え、彼女は明治大卒では?」
「え?〇〇さんは名古屋大学の院卒ですよ?」
というやり取りがあり、これを「馬鹿げたものに聞こえた」と振り返る。その後から、バカにしてきた人の態度が変わったという。
「敬意をもった態度にいきなり変わったわけです。あまりに馬鹿げているので、『名古屋ではめいだいといえば名古屋大なのですが、東京では違うのですものね。そして、出た大学で態度を変えるのがここのやり方なのですかね?』と言った途端、平謝りしてきた人がいて余計にしらけました」
非を認めて謝るくらいだから、よほどあからさまに馬鹿にしていたのだろう。そんな同期がいたためか、女性はこの会社にも見切りをつけたようだ。「結局その企業は辞めて、そこより中堅ながら福利厚生がよくて残業が少なめなところに転職しています」と話し、こう結論を書いていた。
「どこからが高学歴なのかは難しいでしょうが、出身大学でいきなり差別が始まるのはバカの極みではないでしょうか」
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