なめらかプリンでお馴染みの「パステル」の工場併設店に、“過剰な期待” を抱いて訪ねてはいけない理由
工場直売所を訪ねるとき、私(佐藤)は期待に胸を膨らませてその地を訪ねる。ナニに期待しているかといえば、お買い得商品との出会いだ。工場併設の店舗であるがゆえ、出来立てを買えるだけでなく、魅力的なアウトレット商品にも出会えるはず!
だが、それは私の一方的な思いにほかならない。工場だからといって、期待通りの品にめぐり会える保証はないのだ。にも関わらず、最近訪ねたなめらかプリンでお馴染みの「パステル」の工場併設店舗に、過剰な期待を抱いて訪ねてしまった……。
・パステルの工場併設店
パステルの発祥は愛知・名古屋だ。もともと外食企業「チタカ・インターナショナル・フーズ株式会社」が1984年に創業したイタリアンレストランだった。そのお店でパスタに合うデザートとして「なめらかプリン」を提供していたところ、持ち帰りの要望が相次ぎ、後にテイクアウト商品を開発したという。
2015年に同社のレストラン部門は扇屋東日本に譲渡され、デザート事業は「ハートブレットアンティーク」や「ねこねこ食パン」などで知られる「株式会社オールハーツ・カンパニー」に譲渡されている。
そんなパステルの工場を併設したお店(ときわ台店)が板橋区にある。
最寄駅は都営三田線本蓮沼だ。駅から徒歩約15分の閑静な住宅街に工場併設の店舗がある。
・期待しすぎた
さ~て、どんなお得商品に出会えるのかな~? ロールケーキの切れ端とかアウトレットプリンとか、余分に作ったスポンジケーキなんてあると嬉しいんだけどな~。洋菓子エミタスみたいに50センチのロールケーキなんかあると、助かるんだけど。
期待に胸を膨らませて入店してみたところ!
店内は一般的なパステルと同じように、ショーケースにキレイにケーキが並んでいる。こっちはお馴染みのプリンだな、そのほかプリン・ア・ラ・モードやショートケーキもある。
ザっと見た感じ、ほかのお店とほぼ変わらないかな。よく見たら、店の端っこの方にコレがあった。
「アウトレットフィナンシェ」(税込1500円)である。お宝レベルのお得商品に出会えると思ったのに~。いや、待てよ。私が勝手に過剰に期待したからこうなったんだよな。工場直売所といっても、絶対お得商品があるわけではないものな。次から気をつけよう……。
購入したのは、先のアウトレットフィナンシェとプリンである。やっぱプリンは買って帰んないとね。曲りなりにも、私はプリン好きを自負しており、以前はそれこそ “飲む” ようにプリンを貪り食っていたものだ。今ではそこまで食えなくなったが……。
プリンは11月15日~30日までの期間限定「プラックフライデープリンパック」。
通常ならプリン4個(1個税込420円)で1680円のところを、1300円で購入できた! やったね! でも工場限定ではないので、おそらくヨソのお店でもこの価格とは思う、うん。
いまでこそ、なめらか食感のプリンは珍しくなくなったけど、パステルができた当時は固めのプリンが主流だったはず。パステルは間違いなく、プリンの軟化に一役買っている。
プリンに固さを求めない私にとって、ここのプリンは「模範」とさえ言える。このくらいでいいんですよ、プリンはね。
そしてこちらがフィナンシェ。通常の単品価格はわからないけど、10個で1500円はお得なのでは?
消費期限が近いとのことだったが、味はまったく問題ない。生地はしっとりとしていて、コクのある優しい甘さだ。
ということで、こちらは一般店舗と同じと考えて良さそうだ。ここに限らず、工場併設だからといって必ずしもお得商品を買えるわけではないので、初めて訪ねる時は、高望みせずに訪ねた方が良いかも。私のように欲張った気持ちで行くと、ちょっとガッカリしちゃうからね。
・今回訪問した店舗の情報
店名 パステル ときわ台店
住所 東京都板橋区前野町3-15-15
時間 9:00~20:00
参考リンク:パステル、株式会社オールハーツ・カンパニー
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24