「ハリポタの剣」回収騒ぎ、転売すると“あとあと面倒”になりそうなワケ
映画「ハリー・ポッター」の体験型の施設「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京」で販売されていたグッズ「ゴドリック・グリフィンドールの剣」が、銃刀法違反の「刀剣類に該当する」疑いがあることが分かり、回収されることになった。
剣は長さおよそ86センチのステンレス製で3万円で販売されていた。商品には「木製の展示用プレートに固定する形で~」などと説明されていたが、実際にはその固定具はねじ止めしてあるだけだった。
ミリタリーライターによると、通常の模造刀はアルミ合金製のため、研磨しても刀身が崩れてしまい武器としては使えないというが、「グリフィンドールの剣」の刀身はステンレス製で磨けば十分に武器として使用できるため、違反の嫌疑がかけられたのではないか、と見る。
もともと「グリフィンドールの剣」は、ハリーポッターファンの間で大人気の商品で、個人輸入を試みて税関でハネられたという人も多いのだとか。そのため施設がオープンした昨年6月当時は、「個人輸入できないのに公式で買える」と評判になっていたという。剣はこれまでに351本販売されているが、現在は購入できないため、フリマアプリなどで取引されるものもあるようだ。
「すでに購入できないとあってレア品になっていますが、刀剣類を許可なく所持していれば摘発の対象になる可能性もあります。メルカリなどでは刀剣類として規制されると思いますが、もし個人で売買しても、あとあと面倒なことになる恐れがある。“お宝になる”と大事にしまい込む人も出てくるかもしれませんが、公式サイトで商品回収を呼びかけているので、素直に応じるべきでしょう」(前出・ミリタリーライター)
精巧に再現された高額グッズはコレクターアイテムとなるため、購入者の執着も大きいだろう。果たして351本のうちの何本が返却されるのだろうか…。
(ケン高田)