「痛々しい」福原愛36歳のコスプレが大不評。迷走の背景に父親との尋常ならざる関係か
<亀山早苗の恋愛時評>
次々と報道される有名人の結婚離婚。その背景にある心理や世相とは? 夫婦関係を長年取材し『夫の不倫がどうしても許せない女たち』(朝日新聞出版)など著書多数の亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)
◆福原愛はどこへ行く…
子役としてブレイクしたタレントが、成長するにつれ居場所を失っていくように、現役を引退してから、元天才卓球少女・福原愛は迷走を続けている。現在36歳。
彼女が日本卓球界に残した業績はすばらしいものだが、もはや関係者でさえそのことを忘れているかのようなのが、彼女の今の立場を象徴しているといえるだろう。
このところの彼女は、中国版Tiktok、Weibo(中国版X)、日本のTiktokとSNSで盛んに発信はしているが、どれもコメント欄は芳(かんば)しくない。ハロウィンのときに披露したコスプレダンスはTiktok公式から“センシティブ”認定までされてしまった。コメントも「痛々しい」「こうなるとは思わなかった」「情けない」など否定的なものが多い。
◆不倫報道で世論が180度変化
2016年、台湾の卓球選手の江宏傑と結婚したときは、日本中が「ずっと見守ってきた愛ちゃん」を祝福するムードに満ちていた。その後、夫とのラブラブ報道が流れる中、なにやらおかしいぞと雰囲気が変わっていく。
夫の姉や母親、つまりは姑小姑からの過干渉やら、婚家先が福原愛のお金を頼っているとか、不穏な報道も増えていった。
彼女に同情が集まっていたにもかかわらず、あっけなく世論が180度変わったのは、彼女が21年、一時帰国中に不倫疑惑が報じられてからだ(『女性セブン』2021年3月11日発売号)。
相手の男性も既婚だったが、当時、すでに結婚は破綻しており別居中だったという報道もあった。だが実際には、のちに「仲のいい夫婦だったのに、福原のせいで破綻した」と妻が福原を訴えている(『週刊文春』2022年3月24日号による)。
それを機に、福原・江宏傑夫婦は7月に離婚した。離婚の素地はじゅうぶんにあったのだろう。
◆元夫と泥沼化。父親との関係が影響か
引退後の人生は、ここまででもかなり波乱に満ちているが、福原の迷走はさらに深まる。
離婚後、共同親権となったため2人の子どもは監護権のある夫とともに台湾で生活していたが、福原は22年7月に台湾から日本に長男を連れ帰った。日本のみならず、子どもを連れてシンガポールに滞在していると言われた時期もあった。
結局、23年7月に福原に子供の引き渡しを命じる審判が出されたが、彼女は長男と中国に渡っていたため強制執行ができなかった。元夫は警視庁に対して刑事告訴に踏み切り、受理された。
泥沼化する中、福原側の代理人が「和解」を申し入れ、元夫に息子を引き渡したという。
なぜここまで事態を混乱させたのか。福原が元夫を信頼していなかったのはもちろんだが、そこに至る心理的経緯として、彼女と父親との関係がベースにあるのかもしれないと思わざるを得ない。
◆離婚して自己破産した父の事情で転々と
福原が実力をつけ、間違いなく天才だと言われていたのは14,5歳のころだ。そのとき、彼女を支えていたのは、建設業を営んでいた父親だった。
父は彼女によりよい環境を与えるべく、練習場所を短期間で変えた。仙台、青森、東京、中国……。そうなると落ち着いて練習ができない。コーチもくるくる変わるわけだから、教えるほうも教わるほうも本腰を入れられない。
その裏には88年に倒産、離婚して自己破産した父の事情があった。つまり、福原は人気とともに資金を豊富に出してくれる場所へと移らざるを得なかったのだ。テレビCMに出まくっていた時期があったのも、そういう裏事情によるものだろう。
ところが福原本人も、いつまでも子どもではない。2008年ごろには、試合には姿を見せる父親が来なくなった。彼女が兄を通して絶縁を言い渡したと言われている。
◆父との尋常ならざる関係
そして父は2013年に亡くなったのだが、福原は絶縁から一度も父と会っていない、メールや電話も一度もないと告白、葬儀にも参列しなかったという。
そこまで父を憎む、あるいは無関心になるのは珍しいかもしれない。修復不可能、尋常ならざる関係だったとも言われている。
女性にとって最初に接触する異性は父親である。父親との関係は娘の結婚にも影響があるとされている。福原が、そうした父との関係から、結婚生活において夫といい関係が作れなかったとしても不思議はない。
そのことを彼女は当時、夫に話していたのだろうか。そして夫は、そんな繊細な心理をもつ妻を、全力で受け止めたのだろうか。
◆「かわいい愛ちゃん」の理想を人々が作っても…
彼女は今、卓球からも父親からも夫からも解き放たれた。プレッシャーは何もない。中国には支持してくれる人も多いようだ。
ハロウィンコスプレで「痛い」と言われようが、日本には居場所がないのではないかとささやかれようが、そんなことは意に介さず、好きな場所で好きなことをしながらたくましく生きてほしい。
人々は勝手に「かわいい愛ちゃん」の理想を作り上げた。だが、彼女はアスリートである。孤独も、そこからの脱し方も身につけているはず。自らを鼓舞する方法だって知っているに違いない。
まだ36歳。迷走してもいいのではないだろうか。落ち着くところへ落ち着く必要もない。
好きなように生き抜き、いつか子どもたちに「おかあさんの人生、楽しかったのならそれでいいよ」と言わせることができたら、それもまた、いい人生と言えるのではないだろうか。
<文/亀山早苗>
【亀山早苗】
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
トリトン(♂)
11/29 13:16
自分はこの娘子供の頃から好きではなかったね負けた時のあの恥ずかしくもなくダダこねまくる姿にまけず嫌いはいいが選手としては良いが人としてろくな大人にならないかもと想ってました。選手の成績は知らないが引退してのスキャンダルの方が見かけますね
ヒョーキン・TOMO
11/29 12:27
卓球(選手)してた頃は素晴らしい立派な女だった。卓球を引退してからのこの女は… コスプレの画像が出てるけど、その顔は、この女の生きざまが表れている!