細木数子さん、戸田恵梨香の主演で「Netflixドラマ化」確定的に…“裏の顔”描けるかが焦点

 女優の戸田恵梨香が、復帰作となる故・細木数子さんの自伝的ドラマの撮影中にダウンしたと報じられた。戸田が倒れたことも心配だが、それと同時に一部で報道されていた「細木数子さんの生涯のドラマ化」が現実に進行していたことに驚きの声が広がっている。

 戸田が撮影中にダウンした件については、27日付の「週刊女性PRIME」(主婦と生活社)が報道。記事によると、Netflixの制作で細木さんの自伝的ドラマが企画され、細木さん役の戸田が8月ごろに行なわれた撮影で倒れたという。細木さんは銀座などのクラブでママをしていた時期があり、戸田が和服姿で体育館内に再現されたクラブのセットで撮影をしていたところ、あまりの暑さに体調を崩してしまい、数日間撮影を中断することになったようだ。

 出産後初のドラマということで心配されたが、戸田の体調は回復して幸い大事には至らず、撮影も無事再開されたという。

 今作については、9月の段階で「Netflixが細木数子さんをドラマ化する」と一部で報じられていた。『全裸監督』『地面師たち』『極悪女王』などに続く、実在の人物や事件をモチーフにしたNetflixドラマとなりそうだが、細木さんは華やかな表の顔を持つ一方、現在のコンプライアンスからいえば「アウト」と判定されそうな“裏の顔”があり、本当にドラマ化できるのかと半信半疑の人も多かった。

 しかし、今回別の媒体でも撮影がすでに進行していると報じられたことで、ドラマ化は確定的になったといえる。

 これを受けて、ネット上では以下のような賛否両論が起きているようだ。

「細木氏の闇の部分にも触れるならいいけど、やたら美化するドラマになりそうで心配」

「暴力団との関係や島倉千代子さんへの仕打ちとか、ちゃんと描いてほしいですね。くれぐれも美談に仕立て上げないでほしいです」

「いくら戸田恵梨香が演技上手いといってもイメージ違いすぎない?」

「細木さんは波乱万丈の人生だったから、Netflixでやったら面白そう」

「戸田恵梨香が細木数子を演じるなら、正直気になって観てしまうと思う」

 物議を醸している原因は、細木さんの“ダークサイド”にある。細木さんについては、ノンフィクション作家の溝口敦氏が「週刊現代」(講談社)の連載『細木数子 魔女の履歴書』の中で、暴力団との深い関係や過去の売春あっせん、占いの盗作疑惑などを告発。その影響なのか、細木さんはまだ人気が衰えていなかった2008年ごろにテレビなどの表舞台から急に遠ざかった。

 また、細木さんが「買わなければ不幸になる」などと相談者に購入を勧めていた墓について、「不当に高額な墓石を買わされた」として損害賠償を求める訴訟が全国で起きるなど、霊感商法まがいのビジネスに関わっていたとの疑惑もある。さらに、陽明学者の安岡正篤氏との結婚についてもさまざまな疑惑がある。

 地上波より制約の緩いNetflixなら、これらもドラマに盛り込むことは不可能ではないだろうが、今作は実際の事件をモチーフにしたフィクションである『地面師たち』などと異なり、細木さんの生涯を実名でドラマ化するとみられる。そうなると遺族や関係者らの許諾と協力が必要になるとみられ、あまりダークサイトは描けないのではないかと指摘されており、それが「必要以上に美化されてしまうのでは」という懸念につながっているようだ。

 今作は戸田の復帰作としても注目を集めそうだが、ドラマ化の是非については今後も物議を醸しそうだ。

2024/11/28 14:00

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