「ヘアロス」に医療用帽子、ウィッグではなく「スカーフ」という選択肢【アピアランスケア】隠すためではなくファッションとして楽しむ〈体験談〉

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2013年に多発型円形脱毛症を発症し、半年で約2/3の髪の毛が抜けた角田(つのだ)真住さん。医療用ウィッグに振り回され、「本当に大事にしなきゃいけないものを大事にできなくなった」とウィッグを止め、自身でヘッドスカーフのブランドを立ち上げました。

 

ヘアロスの「アピアランスケア」として、医療用帽子、医療用ウィッグではなく「スカーフ」という選択をした理由、スカーフの魅力を伺いました。

ヘアロス #18

 

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スカーフ巻きを「かわいい」とほめられて、久しぶりに気分が上がった

子どもと遊びに行くときに、どうしても医療用ウィッグを付けたくなくて、脱毛症の方のブログをいろいろと見てみました。すると、スカーフで脱毛をカバーしている方が多かったので、私もやってみることに。

 

仲のいい友人、家族と出かけるときは「スカーフでいいか」と家にあった大判のスカーフを頭に巻いていました。事情を知っている友人だし、ちょっと変だとしてもいいかなって。でも、意外に”スカーフ巻き”がほめられたんです。「めっちゃかわいくなってる」って。当時36歳で子育ての方が大事だけど、やっぱり女性って、おしゃれしたことをほめられるとうれしいんですよね。

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ウィッグのときは、毎朝、鏡の前で嫌だなと思いながらを付けていたんです。「ウィッグってバレないかな」「ウィッグずれないかな」……脱毛をカバーしても気分は晴れませんでした。

 

スカーフを巻くようになってからは、「スカーフに合わせてどっちのイヤリングがいいかな」とかおしゃれが楽しくなってきたんです。もう180度違うなと思ったんですよ。「あ、私、女子だった」って思い出した感じ。すごく明るい気持ちになったんです。

 

円形脱毛症になるまでは、ヘッドアクセサリーとしてスカーフを取り入れてはいなかったので、最初はスカーフで髪をまとめるのがすごい大変でしたね。伸縮性のない、つるつるしたスカーフを頭に巻くって難しいんですよね。5分も10分もかかって。だから、自分の頭に合う形のスカーフを作ったんです。頭の形に作り込んだスカーフなら、簡単に着脱できて時短になります。

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>>スカーフの色柄、医療用ウィッグの髪型の選び方

スカーフの色柄の選び方、医療用ウィッグの髪型の選び方

色と柄って、その人に似合うものがあるんですよね。スカーフはとくに顔周りにくるので、パーソナルカラー診断と骨格診断をやって選ぶといいと思いますよ。派手な色柄も意外と似合ったりするものです。お顔の骨格によっても似合うものも変わります。私のブランドのヘッドスカーフは付属にシュシュが付くのですが、シュシュでまとめる位置によっても、印象が変わります。

 

スカーフ初心者にもマネしやすいスカーフ巻きの着こなし方としておすすめなのは、スカーフの上に帽子を被ってみること。スカーフを巻いただけの状態って顔面が出ている感じで、慣れるまでは抵抗感もあるかと思うので、スカーフを巻いた上に帽子をかぶって隠してあげる。帽子とスカーフのあいだに前髪ウィッグを入れるのも自然に見えます。

 

医療用ウィッグ選びでもパーソナルカラー診断と骨格診断をおすすめします。骨格によって似合う髪型ってやっぱりあるので。ウィッグで似合わない髪型を選ぶと、一層違和感が出てきちゃうと思います。例えば、私は金髪にしてみたいけど、残念ながら金髪は似合わないんです。

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医療用ウィッグを着用

 

 

日本人の肌になじみやすい色がこちら。ペイズリーはベーシックな柄なので、カジュアルにもきれいめコーデにも合わせやすいです。

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「F−type ブルーペイズリー」

 

こちらはアーティストの作品をプリントしたヘッドスカーフ。大ぶりのピアスやイヤリングとも相性抜群です。

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「アートで命を愛を伝えるヘッドスカーフKAHOU」

 

 

私自身は、公の場、ビジネスシーンでもスカーフをしています。素敵なレストランでのお食事も、ミュージカルも。運転免許証の写真もスカーフをしていてますし、撮影前になにも言われません。海外へ行くとき、入国・出国審査もスカーフをしたままこれです。もちろん冠婚葬祭も。

 

 

 

 

 

>>次は、髪がなくても幸せになれる?「どうやって生きていけばいいの」ヘアロスに悩むすべての人へ〈体験談〉

 

 

写真提供:すべて角田真住さん

■角田真住

合同会社アルモニア代表 。37歳のときに多発型円形脱毛症を発症。自身の経験経験を同じ病気に悩む女性のために生かしたいと合同会社Armonia設立。円形脱毛症による脱毛だけでなく、抗がん剤の副作用による脱毛など、治療や疾患で見た目に悩みを持つ方に向けたヘッドスカーフのブランドを立ち上げる。脱毛症への理解を進めるため、講演活動も精力的に行う。ヘッドスカーフブランドHP

 

2024/11/27 9:03

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