チェルシーでGKコーチを務めている元ポルトガル代表GKエンリケ・イラーリオ氏が、イングランド代表のGKコーチに就任することになるようだ。20日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

　現在49歳のイラーリオ氏は現役時代にポルトやナシオナルなど、母国ポルトガルのクラブでプレーした後、2006年7月にチェルシーに加入した。守護神の元チェコ代表GKペトル・チェフ氏が在籍したため、長年控えGKだったが、公式戦通算39試合に出場。現役を引退した2014年6月までチェルシーに在籍した。

　そして、2016年7月に当時アントニオ・コンテ監督の下でアシスタントGKコーチとしてチェルシーに復帰を果たすと、マウリツィオ・サッリ監督時代にGKコーチに昇格。その後、グレアム・ポッター監督、マウリシオ・ポチェッティーノ監督時代でもクラブに留まり続け、そして現在のエンツォ・マレスカ監督の下でもGKコーチを務めている。

　そんなイラーリオ氏はトゥヘル監督が来年1月1日からイングランド代表に就任することが決定したことを受け、同代表のGKコーチに就任する可能性が浮上。当初は兼任の可能性も噂され、同氏は兼任に前向きだったものの、今回の報道によると、チェルシーがこれに難色を示したため、通算16年過ごしたチェルシーを離れて、専属でイングランド代表のGKコーチに就任する予定であることが伝えられている。