ジェノアで再会したバロテッリとヴィエラ監督…会長は両者の“和解”に自信「幸せに共存すると確信」
ジェノアのアルベルト・ザングリッロ会長が、元イタリア代表FWマリオ・バロテッリとパトリック・ヴィエラ新監督の“和解”に自信をのぞかせた。20日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』が同会長のコメントを伝えている。
アルベルト・ジラルディーノ監督の下でセリエA復帰を果たしたジェノアは、昇格初年度となった昨シーズンをリーグ11位でフィニッシュ。しかし、さらなる順位向上に期待が寄せられ迎えた今シーズンは、開幕直後から不安定なスタートを切ってしまう。その結果、リーグ戦12試合を消化した現時点で2勝4分6敗・勝ち点「10」の17位に低迷。19日にジラルディーノ監督の解任が発表された。
ジェノアは翌日、ニースやクリスタル・パレスなどで指揮官を歴任してきたヴィエラ監督の招へいを発表。かつてアーセナルなどで活躍した元フランス代表MFにクラブ再建が託された。
しかし、今回の監督人事には“ある問題”がつきまとっている。それは先月末に加入したバロテッリとヴィエラ監督の関係だ。両者はインテルとマンチェスター・シティでともにプレーした元チームメイトの間柄。だが、その関係は決して良好とはいえず、ヴィエラ監督は現役時代に公の場で度々バロテッリを批判してきた。また、ニースの指揮官に就任した際には、以前より所属していた元イタリア代表ストライカーと激しく衝突。2018年12月には「彼のメンタリティはサッカーのようなチームスポーツには適していない」とバロテッリを批判し、同選手もニース退団後に「ヴィエラがいなければ、決してクラブを離れることはなかった」と告白していた。
そんななか、ザングリッロ会長がジェノアで再会することになった2人の関係性について言及。「マリオ(・バロテッリ)は聡明な人物であり、私たちの新監督(ヴィエラ監督)も同様だ」と述べつつ、「彼らは私の前でハグをし、幸せに共存すると確信している」と“和解”に向けた自信をのぞかせた。
果たして、バロテッリとヴィエラ監督はジェノアで関係を改善できるのだろうか。