地元でブイブイ言わせていた先輩が事故死 「因果応報」と感じた、ある40代男性の記憶
本来は全く関係ない出来事であっても「因果応報」と感じてしまうこともある。埼玉県の40代前半の男性(専門職/年収650万円)は、「昔話になりますがくっそ嫌われてた地元の先輩の話です」と回想する。それは当時、「地元でブイブイ言わせていた先輩」で、嫌われていた理由はこういうことだった。(文:長田コウ)
「『コーヒー買ってこい』と言われても普通ならコンビニとかでコーヒー買って渡せば済む話を、その先輩は『歌舞伎町のコンビニでコーヒー買って来い』って命令してくんですよ」
電車で30分の新宿歌舞伎町のコンビニまで「本当に買いに行かせる」
その先輩について「今考えれば特に大した事ないやつ」と振り返るものの、
「当時は言われた事は絶対みたいな風潮があって、言われた事には忠実に私含め地元の友達は従ってました」
というから、その立場を利用した先輩のムチャ振りはひどかった。前述の通り「歌舞伎町でコーヒー買って来い」と言われたときのこと。
「いや、どこのコンビニ行ったって同じなんですよ?それを聞いても、『いやーまたまたーご冗談をー』なんて言ってても、『はっ?今すぐ行ってこいよ?ちゃんとレシートもらってこいよ。ふふふ』みたいな事で電車乗って30分で新宿まで行って歌舞伎町のコンビニまで本当に買いに行かせるようなくそな先輩でした」
道中、友達とは先輩の「悪口祭り」だったと振り返る。買いにいかせるだけでもかなりコキ使われているが、さらなる展開があった。頼まれたコーヒーとレシートを渡すも、先輩からは、こう言われたのだった。
「あぁ、お前らどこ行ってたの?新宿?あーなんかそんな事言ったね俺。もうさっきコーヒー飲んだからもういいわー」
嫌がらせとしか思えないやり口だ。こんな性格もあって、「地元のほとんどが嫌いな先輩1位に君臨してる人でした」という。しかし、人生はそんなにうまくいかないようだ。
「そんな先輩がある日突然死亡したと一報が流れました。聞いたら信号待ちで停車中に居眠り運転のトラックに追突され、その弾みで対向車線のトラックに正面衝突し即死だったと」
一報を知った男性は、「そんな事普通ありえないかと」と心境を明かした上で、当時を振り返った。
「地元みんなで申し訳ないけど歓喜の嵐でした。因果応報って実際に存在するんだなーって感じた思い出です」
不運が重なったことで気の毒ではあるが、そう思われてしまうほど嫌われることをしていたのだろう。