美人なのに結婚できなかった友人は、50代になっても「白馬の王子様」を待っていた…その驚愕の思考回路とは(後編)

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どんなにいい人でも、必ずしも異性から人気があるとは限らないもの。優しくていい人と思っている友人・親友の恋愛、婚活が上手くいっていないと心配になるものです

東京都に住む多恵さん(仮名・52歳/主婦)は、銀行員の夫(54歳)、息子(18歳)の3人家族。多恵さんにとって、唯一気がかりなのは高校時代から続いている親友・裕子の存在でした。結婚願望がある彼女に男性を紹介していた、そんなある日…。【後編】です。

 

「どうしても、実家の近くに住んでほしい」

いつも「結婚したら実家の近くに住んでほしい」とお願いして、男性側からひかれてしまい交際にさえ至らない裕子。本人としても先走った言動であるということはわかっているものの、「親の面倒を自分で見たい」という気持ちが勝ってしまっていたようなのです。

真面目で親思いな性格は彼女のいいところ。交際前の男性にも隠さずに思いを伝えておこうとするほど真面目な彼女だからこそ、多恵さんは「彼女には幸せになって欲しい」と強く願っていました。しかし同時に多恵さんは結婚に関して「身軽であればあるほど相手に選ばれやすい」という確信を持っていました。

裕子が心配な多恵さんは、何度も「自分の親の話は、相手の前でしない方がいい」と忠告しました。しかし、裕子はいつも苦笑いをして適当にかわしてしまうのだとか。そんな彼女の態度に、次第に多恵さんは「こっちは、あなたを思って一生懸命アドバイスしたり、心配したりしているのに」とイライラするようになったそうです。

 

縁談を断った男性たちが口々に言っていたこと 次ページ

何度親友に異性を紹介しても、縁談がまとまらない日々

その後も多恵さんは、夫の友人、自分の友達の知り合いなど、さまざまなツテを辿っては、裕子に相手を紹介したといいます。しかし、どのご縁も上手く進まなかったようです。裕子が心配になった多恵さんは、紹介した男性に「どこがダメだった?」と聞いてまわったそうです。

しかし、いつも男性達は口を揃えて「いい人だし、絶対いい奥さんにはなると思うけど、僕じゃないと思った……」、「きれいな女性だけど、息が詰まるような気持ちになって」など、控えめに距離を置いた発言ばかり。

どうやら、裕子は初対面での男性に向かって口をひらくなり「お母さんとは、仲がいいですか?」「兄弟はいますか?」などと質問攻めにしている様子。「その質問攻めをする時の目つきがあまりにまっすぐで、ずっと目を見て話すのが怖いと感じる」と、ある男性は小さな声で語ったのだとか。

裕子はどうしても「結婚後に親の面倒を見たいから、自分の家の近くに住んでくれそうな人と結婚したい」という思いが強いのでしょう。

「流石にこのままでは、裕子はますます結婚から遠のいてしまう」そう思った多恵さんは、思い切って彼女を呼び出して「せっかく男性を紹介したのに、どうして変な質問ばかりするの?相手を困らせる質問をするなら、もう誰も紹介しないから」と、厳しく叱責しました。

すると、裕子は目に涙を浮かべて「多恵には私の気持ちなんてわからないのよ……」と言い出したのです。

 

びっくりの「理由」とは 次ページ

親友の涙から知った、彼女の「壮絶な過去」とは

「多恵は家も裕福だし、一人っ子でも『親を老人ホームに預ければいい』と思っているのかもしれない。でも、私の家は違うの」

多恵さんは、まさか裕子が泣くとは思わず、びっくりしたそう。それと同時に「老人ホームだなんて…。私がいくら一人っ子でも、親に対してそんなこと思っていないわよ!」とイライラもしたそうです。

思い起こせば、裕子の実家は自営業。高校時代は父親が経営する飲食店の経営が上手くいっておらず、そのことでいつも頭を抱えている様子だったと、多恵さんは語ります。でも、その後は問題なく大学へも進学していたので、(そんなに大きな問題ではなかったのかな)と感じていたそうです。

 

裕子がぽつぽつと語り始めたことは

裕子は奨学金で大学に通っており、親からは大学資金の援助をほぼ受けていなかったのだそう。

今でも裕子の実家は飲食店を経営していますが、自転車操業状態。裕子は親の介護問題のみならず、「結婚後も、働いて親に仕送りをしなければ」という思いもあったそうです。

裕子の話を聞いて、「彼女もいろいろ大変なことを抱えていたのかもしれない……。もっと、じっくり話を聞いてあげればよかった」と、多恵さんは激しく後悔したそうです。しかし、この出来事がきっかけで2人は気まずくなり、その後関係はパッタリと途絶えてしまったのだとか。

 

それから十数年が経過して、多恵さんは50代に突入しました。

裕子さんの存在をすっかり忘れていた頃に、突然彼女から「まさか」のメールが届いたのです。

 

そのメールの内容とは… 次ページ

彼女からの「意外なメール内容」にびっくり

彼女からは、ショートメールで「お久しぶりです。裕子です。お元気ですか」という内容が届きました。ショートメールだったので、一瞬「悪戯メール?」と、多恵さんは自分の目を疑ったそう。

しかしその後すぐに「お久しぶり。うちの子も、もう大きくなったよ。また会いたいね」と返信。内心では、久しぶりに連絡が来たことに対し「本当に、裕子なのか?」「マルチ商法でも初めたのかしら?」と、疑心暗鬼の状態だったと、多恵さんは語ります。

 

すると、裕子から「そうなんだ!私もそろそろ結婚したいなぁ」とメールが来たのです。そのメールが届いた瞬間、多恵さんはびっくりして開いた口が塞がらなかったそうです。

この時には、すでに多恵さん、裕子ともに50代に突入していました。にも拘わらず、裕子の婚活のノリは20代当時と変わらぬまま。流石に心配になった多恵さんは、裕子に「まだ結婚していないの?」「婚活は?結婚相談所は、入会していないの?」など、色々と質問攻めをしたのだとか。

 

しかし裕子は… 次ページ

50代だけど、白馬の王子様を待っている

しかし裕子は、そんな多恵さんの心配はおかまいなしで「結婚したいとは思っているけど、結局まだ同じ仕事してます(笑)」、「結婚相談所は、考えたことがない」など、呑気な状態でした。

思い起こせば、裕子は若い頃の婚活でも、自分から動くタイプではなく、多恵さんの紹介を待つ姿勢でした。もしかしたら、50代になった今でも、自分から積極的に婚活しようとせず、出会いをひたすら「待つ」状態で、白馬の王子様をいつまでも夢見ていたのかもしれません。

そう、自分の親の面倒を見てくれる白馬の王子様を……。

 

そして、このタイミングで裕子が多恵さんにメールをしてきたのも、もしかしたら「連絡したらまた誰かを紹介してくれるかもしれない。あの頃のように」という思いがあったのではないかと感じたそう。しかし、裕子はすでに50代。20代の時なら多恵さんも知人を紹介しやすかったのですが、流石にどんな人を紹介したらいいのかと、頭を悩ませたといいますす。

もちろん、多恵さんの周囲には離婚歴のある60代の知人男性(夫の職場の人)もいますが、転勤族でもあり、裕子が求める「親の面倒を見てくれる人」という条件は満たしてくれそうにありません。

 

しばらく考えていましたが、「これ以上やり取りをしても、自分が疲れるだけでは?」と思い至り、彼女から届いた「いい人いたら、また紹介してね」というメールをスルーしました。

そもそも何年も経過しているのに、多恵さんに対して「最近どうしている?元気?」といった相手を気遣う連絡は一切なし。あくまで、自分の相手探しについてしか書いていなかったことに対して、多恵さんは「もしかしたら、裕子が結婚できないのは『自分のことしか考えていないから』なのかも……」と、感じたそうです。

 

50歳にして友達選びを考える 次ページ

この経験から、多恵さんは人と付き合う時は「自分のこと」だけを考えるタイプではなく、人の話にきちんと耳を傾けてくれて、なおかつ自分より「相手」を思いやることができる人とのみ付き合っていこうと心に決めたのだとか。

もちろん、裕子も悪気があって「いい人いたら、紹介してね」とだけ伝えた訳ではなく、思ったことをそのままストレートに伝えてしまう性格だったのかもしれません。ただ、どんなにまっすぐで素直な性格でも、それを相手に好意的に見てもらえるとは限らないもの。

人に何かをお願いする時は、せめて相手の近況をたずねて気遣いの言葉をかけるなど、相手を思いやる姿勢が大切なのかもしれませんね。

 

 

本記事はリバイバル配信です

 

2024/11/15 9:31

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