藝大生が描いた『虎』に2万人が称賛 「すごすぎて溜息しか出ない」「迫力満点」
日本画で虎を描きました。
日本画とは、日本独自の歴史や風景などに根ざして描かれた絵画。
こんなひと言とともにXに投稿された1枚の日本画に、2万件を超える『いいね』が寄せられています。
藝大生が描いた虎の日本画が話題に
虎をモチーフにした日本画を完成させたのは、日本で唯一の国立総合芸術大学として知られる名門、東京藝術大学に通う、五嶋伶那(@Goshi_Kichi)さん。
以前は、『静けさの中に力強く天に昇っていく龍』をテーマに昇り龍を描き、たくさんの反響を集めていました。
「やっぱり日本画は最高」「神々しい」 4万人が称賛した『昇り龍』がこちら
今回、五嶋さんが挑戦したモチーフは、虎。猛々しく凶暴なイメージのある虎を、日本画でどのように解釈したのでしょうか。
「すごすぎて溜息しか出ない」「絵から飛び出してきそう」など、称賛の声が相次いだ1枚がこちらです。
縦長の大きなキャンバスに、威風堂々たる佇まいの虎が、黄色と黒の縞模様からヒゲの一本一本まで、緻密な筆致で描かれています。
耳をすませば、牙をむき出しにして大きく開いた口から、咆哮(ほうこう)が聞こえてきそうですね。
五嶋さんが誕生させた虎に、心を揺さぶられる人が続出。絶賛のコメントが相次いでいます。
・荒々しくて素敵!躍動感にあふれている。
・迫力満点!これでは一休さんも逃げ出しそうです。
・一瞬3Dかと思った!なんと力強さの宿った絵なんだろう。
以前は龍の絵を描いていた、五嶋さん。なぜ今回、虎をモチーフに選んだのか気になった筆者は、話を聞いてみることにしました。
虎をモチーフに選んだ理由とは…
――なぜ虎をモチーフにしようと思った?
虎も、龍と同じく僕が「かっこいい」と思うモチーフの1つで、どこまでそのかっこよさを引き出せるか試してみたかったからです。
――虎を描く上で意識したことは?
見た人が「かっこいい!」と思う虎を描きたい一心で、制作に取り組んでいました。「なんかよく分かんないけど雰囲気がいいな」って思われるような絵は描きたくなかったんです。
僕の絵は「かっけえ!」「かわいい!」といった、単純な楽しみ方をしてほしいと思っています。強そうでかっこいい虎になるように、勇ましさや模様のキレ、地面を踏み締める力強さなど、僕が虎に持っていたイメージを絵に映し出すように描きました。
――虎は実物を参考にした?
この絵を描くにあたり、動物園の虎を何度も見に行っています。
そこでは虎を見たほとんどの客が「かわいい」といっていて、『虎=かわいい』派が意外と多いことを知りました。僕は圧倒的に『虎=かっこいい』派だったので、『虎=かわいい』派の人たちに挑戦する意味でも、かっこよく描く意識が特に強かったです。
見る人に「かっこいい!」と思わせられるかどうかをポイントに、今回、立派な虎を描いてみせた五嶋さん。
Xでの反響を見るかぎり、かっこよさを褒め称える声が多数寄せられており、『狙い通り』に見る人の心を揺さぶることができたといえるでしょう。
かっこよさを追求して続々と生み出される五嶋さんの日本画から、今後も目が離せませんね。
[文・構成/grape編集部]
出典 @Goshi_Kichi