切ったらピンクのゴボウ 農家に聞いた原因に「知らなかった」
煮物などに欠かせない食材である、ゴボウ。しっかりとした歯応えとシャキシャキした食感が魅力ですよね。
食物繊維を豊富に含んでおり、旬の秋から冬にかけては積極的に食べたい野菜です。
ゴボウを切ってみると、まれに断面がピンク色っぽくなることがあります。これは何が原因で、食べても問題ないのでしょうか。
ゴボウを栽培している、青森県十和田市にある『華畑(はなばたけ)農園』にうかがってみました。
ゴボウの切り口が赤やピンクになるのは?
『華畑農園』に聞いたところ、このような回答がありました。
ゴボウの切り口がピンク色っぽくなるのは、ゴボウに含まれているポリフェノールが酸化して変色したものである可能性が高いです。
自然由来のものなので、食べても問題ありません。
ポリフェノールといえば、赤ワインやブルーベリーなどが有名ですが、実はゴボウにも多く含まれています。
ポリフェノールには活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があるのです。
ゴボウの栄養について『JAグループ』では、以下のように説明しています。
多糖類のイヌリンや繊維質のセルロース、リグニンの含有量は、野菜の中でトップクラスです。いずれも便秘の解消や腸内環境を整える効果が高いです。動脈硬化やがん予防にも有効といわれています。
また、水溶性食物繊維に属するイヌリンには、腸内のpHを低下させてミネラル成分を可溶化し吸収を促進する作用や腸管機能を活性化する働きがあることが報告されています。
アクの成分はポリフェノール類で、抗酸化作用があり、がんの予防や老化防止などが期待できます。
JAグループ ーより引用
※写真はイメージ
ゴボウがピンク色になるのは、ポリフェノールが酸化した可能性があるとのこと。
この場合は食べられるので、今まですぐに捨ててしまっていた人は、料理に使ってみてはいかがでしょうか。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]
出典 華畑農園(取材協力)/JAグループ