NHKが旧ジャニ起用再開で…Number_iとキンプリが『紅白』で再会か
NHKが旧ジャニーズ事務所の後継会社「STARTO ENTERTAINMENT」に所属するタレントの新規起用を再開すると正式に発表した。大みそかの『紅白歌合戦』を見越しての判断とも指摘されているが、同番組でKing & PrinceとNumber_iの「再会」が実現する可能性が浮上しているようだ。
NHKは昨年、旧ジャニーズの性加害問題を受けて「被害補償と再発防止の取り組みが着実に実施されていると確認できるまで新規の出演依頼は行わない」という方針を決定。毎年複数のグループが出演していた『紅白歌合戦』でも、昨年は44年ぶりに出場ゼロとなった。
所属タレントたちがSTARTO社に移行してからも方針は変わらず、今年も新規起用は認めてこなかったが、NHKの稲葉延雄会長は先月の定例会見で「全体的にかなり(被害補償などの取り組みに)進展が見られるので、包括的に(起用再開を)判断しても良い時期にきた」と話し、急激に態度を軟化。今月16日の定例会見で、稲葉会長が「10月16日をもって、制作現場の判断でSTARTO ENTERTAINMENTに所属するタレントの出演依頼を可能とするものといたします」と正式に発表した。
NHK内でもSTARTO社タレントの新規起用については意見が割れていたとされ、ドラマ班や音楽班などは前向きだったが、局内で力のある報道班からの反発が強かったためになかなか再開できなかったという。それでも稲葉会長が新規起用再開に踏み切ったのは、年末の『紅白歌合戦』を見据えてのことだろう。
昨年の『紅白』は旧ジャニーズ勢が消えた代わりにK-POP勢の出演が増えたが、視聴率は2部制となった1989年以降で過去最低を記録。制作側が「旧ジャニーズを完全にゼロにするのは厳しい」と感じたのは想像に難くない。『紅白』を成功させるためであれば、稲葉会長が報道班の反発を抑え込んで再開を決断しても不思議ではない。
ただ、いきなりかつてのように5~6組も出場させることはないとみられ、出場グループはある程度絞ってくるだろう。一部スポーツ紙では、出場候補として人気絶頂のSnow Man、デビュー20周年の節目を迎えたSUPER EIGHT、そして昨年5月から2人体制になったKing & Princeが挙がっていると報じられている。
このなかで業界でもファンからも最も注目されているのがKing & Princeだ。それというのも、昨年5月に同グループから脱退した平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の3人で結成したTOBE所属のNumber_iにNHKが近く『紅白』への出演を打診すると報じられているからだ。
Number_iおよびTOBEはNHKとの関係を重要視しており、オファーがあれば確実に出場するとみられる。となると、もしKing & Princeが出場となれば、同じグループだった5人が『紅白』で再会を果たすことになる。
両グループは7月にTBS系の大型音楽特番『音楽の日2024』でも共演しているが、同番組では顔を合わせることもなく直接の絡みはなかった。しかし、『紅白』は出場歌手がそろって合唱するシーンなどがお決まりのため、まったく顔を合わせないというわけにはいかない。業界内では「NHKは5人の再会を紅白の目玉の一つにするつもりでは」といった指摘もある。
もし5人が『紅白』でそろうようなことになれば注目度は間違いなく高まるが、双方のファンが大荒れになることは必至。それでもNHKは視聴率のためにKing & PrinceとNumber_iを担ぎ出すのか、ファンはやきもきしながら出場歌手の発表を待つことになりそうだ。