スアレスのビエルサ監督に対する爆弾発言で揺れるウルグアイ…W杯予選ペルー戦を前にバルベルデなど交え会議
ウルグアイメディアの『エル・パイース』は10日、元ウルグアイ代表FWルイス・スアレス(インテル・マイアミ/アメリカ)が同国代表を率いるマルセロ・ビエルサ監督に対して数々の不満を公言したことで発生した騒動について、選手たちとビエルサ監督が会議を行ったと報じた。
ことの発端は3日、スアレスがウルグアイメディアの『DSPORTSウルグアイ』のインタビューで、ビエルサ監督就任後、長年にわたり築き上げられたウルグアイ代表の良好な雰囲気が崩れたと主張。他にも、MFアグスティン・カノッビオ(アトレティコ・パラナエンセ/ブラジル)が冷遇されるなど、選手によって扱いが大きく異なっていたことなど数々の内情を明かした。
これらスアレスの「爆弾発言」をきっかけにウルグアイでは多くの論争が巻き起こり、ペルーメディアの『L1 Radio』ではスアレスの発言が11日に行われるFIFAワールドカップ26南米予選第9節ペルー代表とウルグアイ代表の試合にどのような影響を与えるかが議論されるなど、南米で大きな騒動となった。
ウルグアイ代表の複数選手たちはスアレスの発言はおおむね真実であることを示唆。MFフェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード/スペイン)もスアレスの発言を「正しいことが含まれている」と否定しない一方、「最善なのはチーム内で解決すること」と状況改善につとめることを示唆していた。
そんななか8日、ウルグアイ代表は、バルベルデ、DFホセ・マリア・ヒメネス(アトレティコ・マドリード/スペイン)、GKセルヒオ・ロシェ(インテルナシオナル/ブラジル)、MFナイタン・ナンデス(アル・カーディシーヤ/サウジアラビア)、MFニコラス・デ・ラ・クルス(フラメンゴ/ブラジル)とウルグアイサッカー協会(AUF)役員の間で会議を開催。さらに翌日の9日には同選手たちがビエルサ監督も交えて話し合いを行ったとされているが、現時点でどのような会議が行われたかは明かされていない。
ペルー代表との試合を前に、消化試合が1試合少ないながら勝ち点「15」の3位につけているウルグアイ代表だが、ワールドカップ出場圏外となる7位のベネズエラ代表との勝ち点差は「4」しか離れていない。このような状況下で、ウルグアイ代表はビエルサ監督のもと団結し、勝点を積み上げることができるだろうか。