名前だけは知っている国道沿いのチェーン店「丸源ラーメン」にチャリで行ったら、チャーハンが独特すぎてラーメンどころじゃなかった

この仕事をしていると様々な外食チェーンの名前を耳にするが、よく聞くのに一度も入ったことがないのが「丸源ラーメン」だ。こういった国道沿いの飲食店は、車を持っていないとなかなか行く機会がない。

だがしかし!

私(あひるねこ)は先日、同じくロードサイド型のラーメンチェーン「魁力屋(かいりきや)」にチャリで行ってきたばかり。そう、人間行こうと思えばどこでも行けるのである! だったら行くしかないだろ!!

・難易度高し

愛知県発祥の「丸源ラーメン」。全国各地に出店しているが、東京都内だとほとんどが郊外で、23区内に至っては僅か7店舗のみ(2024年10月9日時点)。私も実際に見たことはない気がする。

自宅から最寄り店舗へはどう行ったらいいのだろうか? 調べてみたところ、電車を何度か乗り継いだ後、さらに歩いて約20分かかるらしい。陸の孤島かよ! 遠すぎるだろ!!

・小規模な旅行

早くも断念しかけたが、覚悟を決めた私はJR中央線に飛び乗って八王子駅へ。

八王子から横浜線に乗り換え橋本駅で降りたら、すぐさま京王相模原線に乗り換えて……

南大沢駅へ。

到着? いや、まだだ。まだ終わらんよ。今度はシェアサイクルアプリを使って自転車をレンタル。

チャリで「丸源ラーメン」行く!

駅を出たら、多摩ニュータウン通りをしばらく直進&直進。すると……

何やら遠くの方に赤い看板が……

あった! 「丸源ラーメン」を発見!!

・感動の対面

初めて目にし、初めて足を踏み入れる「丸源ラーメン」は、もちろん店舗によって違うだろうけど駐車場も店内も超デケェ! ラーメン屋というよりはファミレスに近い印象を受ける。

狭さを感じさせる部分が皆無で、特に通路がやたらと広い。ベビーカー同士がすれ違えそうな広さである。この時点ですでにロードサイドの覇者の如き強キャラオーラを感じた。

注文はタッチパネルから。どうやら『熟成醤油 肉そば』という商品が看板メニューのようだ。『熟成醤油ラーメン』とどう違うのだろう? 他にも味噌、塩、とんこつ、担々麺まで揃っており、まさに何でもござれ状態。

私が注文したのは、オススメと書かれていた『熟成醤油 味玉肉そば』(税込913円)の肉ダブル(税込165円)だ。

税込220円(平日ランチ限定)でチャーハンセットに変更できるというので選ぼうとした……次の瞬間だった。私は思わずメニューを二度見する。な、何だこの……

独特すぎるチャーハンは……!

・玉子どうした?

何これ。カレー? 正式名称は『鉄板玉子チャーハン』というらしいが……写真を見る限り、玉子がグツグツと煮えている。そこはしっかり混ざっとけや……! これはいろいろな意味で期待大である!!

とその前に、まずは肉そばだ。

たっぷりの背脂が浮いた、ちょい甘な醤油スープは一瞬「魁力屋」を思い浮かべるも……

こちらは「魁力屋」と違って、コシの強い多加水麺が特徴。

希少部位を使用しているという豚肉は、チャーシューとはまったくの別物だが、柔らかで旨みが強く、ご飯やうどんにも合いそうだ。

食べ進めるうちに、香り高い柚子胡椒おろしとスープが混ざり合って、味のグラデーションが生まれていくのが面白い。他にもスライスした玉ネギがのっていたりと、定型的なラーメンとは一線を画す仕上がりである。

しかも、ここからなんと3回の味変が可能らしい。フリーザかよ! このあたりも人気の理由と言えるかもしれない。せっかくなので試してみようか……

とここで! あのクセ強チャーハンが到着!!

・初見殺し

注目は、鉄板に盛り付けられたチャーハンとは別の容器で提供される溶き卵である。スゴイ、もはや完成前ではないか……! こんなチャーハンは見たことがない!! と思ったら……

それを秒速でかける店員さん。

待て待て待て! 早いって! まだ撮ってないって!! ジュージューと唸りを立てる溶き卵。実にスピーディーで無駄のない接客である。さて、こうして完成したのが……

この『鉄板玉子チャーハン』だ。

・時間との勝負

「固まるので早めに混ぜてお召し上がりください」とのこと。アカン! たしかに端の方が固まり始めている!!

急げ急げェェェェエエエ!

こんな感じかな?

うん! 熱々でウマい!! これならラーメン優先で食べても冷める心配はないな。軽くおこげができるのも新鮮だ。が……ひとつだけ言わせてくれ。これ、自分で混ぜる意味あんのか?

・ユーザー目線の商品作り

チャーハンのクオリティーだけを考えるなら、むしろ自分で混ぜるという工程は必要ないと思われる。そう、あくまでこれはエンターテインメント。エンタメとしてのチャーハンなのである。

自分の手で混ぜ、完成させることの楽しさ。コンセプトは「串カツ田中」のポテサラと同じだろう。娘がやりたがる様子が目に浮かぶ。ラーメンの味変といい、お客を飽きさせない仕掛けが至る所に施されているお店だな。

そういえばラーメンの味変もすべて試したが、チャーハンのインパクトが強すぎてそれどころじゃなかった。次回はもっと注目しようと思うが……果たして次に来られるのはいつになるだろうか?

生まれて初めて「丸源ラーメン」を訪れた私は、その人気に深く納得すると同時に、マイカーの購入をほんのり視野に入れたのだった。いつか家族で来たい。

参考リンク:丸源ラーメン

執筆:レンタチャリ師・あひるねこ

Photo:RocketNews24.

2024/10/11 14:30

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