イスラエル空軍と死闘を繰り広げた北朝鮮のパイロットたち
北朝鮮外務省は1日、イスラエル軍が、イスラム教シーア派組織・ヒズボラ掃討に向け同組織が拠点とするレバノンに攻撃を加えていることについて報道官談話を発表し、「極悪な戦争犯罪、反人道犯罪だ」と激しく非難した。朝鮮中央通信が伝えた。
談話はまた、「われわれは、罪のない民間人に対する大規模の殺りく戦を中東全域へ拡張しているイスラエルとその後見者である米国の組織的な特大型のテロ行為を強く糾弾し、自主権と生存権、領土保全を守るためのアラブ人民の闘争に変わらない支持と連帯を表わす」とも述べた。
北朝鮮は、ヒズボラの後ろ盾であるイランやシリアと軍事的な協力関係にあり、パレスチナ問題では一貫してイスラエルを批判している。
1973年の第4次中東戦争に際しては、エジプトの要請に応じて空軍パイロット30人を派兵し、強力無比なイスラエル空軍と交戦。少なくともF-4戦闘機4機を撃墜し、1人の戦死者も出さず帰還したとされる。
(参考記事:第4次中東戦争が勃発、北朝鮮空軍とイスラエルF4戦闘機の死闘)
ちなみに、北朝鮮は中東戦争に先立ち、ベトナム戦争にも空軍を派兵。26機の米軍機を撃墜するなど、まずまずの結果を残していた。