ミカコちゃん:「ねぇねぇイシジマ、AM読者様の中で一番、夫の不倫に気付きパニックを起こしている女性って誰？」

担当編集I嬢:「不倫は『心の殺人』とも言われますからね……」

先月、夫の不倫を見破る方法について書きました。今回はその後の話、不倫の事実を知ってさぁここからどうするか……を考えたいと思います。

いやはや、世の中には出来れば気付きたくなかった事柄が、ちょいちょいあるんですよね。例えば体重の増加とか。体重計にさえ乗らなければ、数値として増加していることには「見て見ぬふり」が出来ますけど、会社の健康診断等で否が応でも知ることになったり……。

まぁ、体重増加も夫の不倫も、気付かないよりは気付いたほうが、今後の対策を練ることが出来るので、「知らぬが仏」とは思わないようにいたしましょう。

さて、体重増加の対応策であれば「食事制限する」「ジムに通う」など、起こすべき行動は明確です。お財布に余裕があればダイエット外来のお世話になる選択肢もアリでしょう。

着地点を明確にしておく

では、夫の不倫に対してはどのような対応策を起こすべきなのでしょうか？　おっと、その前に！　着地点を明確にしておく必要がありますね。大別すると、「婚姻関係の継続」or「離婚」ってことになります。

離婚の場合は、ある意味カンタンですよね。離婚原因が「夫の不倫」であれば、こっちが圧倒的優位に立てます。なので離婚に向けやるべきことと言えば、「慰謝料で何を買おうかな、ルンルン」など、新生活に思いを馳せるくらいで充分なのしょう。

難しいのは前者のほう、婚姻関係を継続していくとなると、考えるべき事柄や、実際に行動を起こす事柄は山のようにあります。証拠集めが先だろうか、はたまた夫の愛を取り戻すのが先だろうか……たいていの女性は頭の中が真っ白になっちゃうでしょう。かと言って、誰彼構わず相談できるような内容でもないですし……。「夫が不倫しておりまして」って、身内の恥を晒すようで、女友達にも言えなかったりするようなデリケート案件かと。

不倫を知ったら、まず何をすべき？

今こそ全ての日本国民に問います。

夫の不倫が発覚したら、どのような対応策をとるべきなのでしょうか？　

そんなことも知らずに、やれ「結婚生活には3つの坂があるって聞いていたけれども……」とか「上り坂・下り坂・まさか、のうち夫の不倫は下り坂orまさか……どっちだ？」などと言っている日本人のなんと多いことか。

しかしミカコちゃんは知っています。夫の不倫に対する対応策とは……！？　

「再構築後の『心の持ちよう』に関して覚悟を決める」です。

愛情のある再構築をするなら…

婚姻関係を継続する場合は、「スタンス」が2パターンに分かれるかと！　「割り切った婚姻関係」か「愛情のある婚姻関係」か……ってことになりますね。前者であれば「外で浮気しても構わないけどATMとして家計にはきっちりお金を入れてね」とか「世間体もあるから、知人や親せきには良き夫婦を演じましょうね」で済む話です。

この記事では後者のほう、ちゃんと愛情のある婚姻関係に向け再構築していく方向性で考えたいと思います。

証拠を突き出し、夫からの謝罪を受け、改めて仲良くやっていきましょうとなった場合。夫側の心境としては、「自分は一生涯、許された身として生きてゆかねばならぬ」という重荷を背負うような感覚になっているでしょう。

「そりゃそーだろ、過ちを犯したのは夫なのだから！」と言いたいところですが、あえて夫側の立場になって考えてください。前科者として生きてゆかねばならぬって、けっこうキツいはず。

過去の過ちを持ち出さない

だからこそ、夫からの謝罪を受けるのは「1回ポッキリ」と、心の中にマイルールを設けましょう。今後、別件でケンカや衝突が起きたとしても、「あの時だってアナタは浮気していたし……」と、過去の過ちを持ち出すのはご法度。夫に、「未来永劫ケンカするたび過去の浮気をネチネチ持ち出されるなら、あの時に離婚しておくべきだった」と、婚姻関係の継続を後悔させるリスク大なので。

自分の心の中で、「今後は『過去の過ち』をぶり返すことはしないぞ！」と決めたら、そのためにも言いたいことは不倫発覚の時点で全部吐き出しちゃいましょう。証拠の提示も、もし興信所で費用が発生したのであれば、そのぶんを夫の小遣いから補填させるも良し。高級レストランや旅行などのリクエストだって遠慮なくぶつけましょう。旅行に行けば、非日常を共有することで愛が戻る可能性も大です。一石二鳥ってことで！

Text／菊池美佳子