小池都知事の「AIゆりこ」に疑問噴出「費用はどうした」「私物化では」
都知事選に立候補することを表明した東京都の小池百合子知事が6月13日、生成AIを用いた広報動画「AIゆりこ」をSNSで発信した。
小池都知事は同日朝にXを更新。「AIゆりこによる“AI YURIKO NEWS”をお届けします。今回のトピックは #所得制限撤廃です」とつづり、自身がニュースキャスターとして話す「AI YURIKO NEWS」の動画を公開。映像には緑色のジャケットをまとった小池都知事に“瓜二つ”の「AIゆりこ」が所得制限撤廃の取り組みについてのニュース原稿を読み上げており、若干の違和感はあるものの、まるで本物のニュース番組のように見える。
都知事選を前に、最新技術を導入し自らをアピールするとは、小池都知事らしい試みといえるが、動画を見た人の反応は好ましいものばかりではない。
「試みとしては面白いのですが、都民の大多数は、この製作費がどこから出ているのか疑問に思ったのではないでしょうか。そもそもなぜAIなのかの理由が不明で、これを公費で作っているのであれば私物化と言われても仕方ないでしょう。一部からは『AIゆりこにカイロ大学卒業について説明させろ』などと揶揄する声も上がっています」(ニュースサイトライター)
先日は小池都知事の肝いりでスタートした「プロジェクションマッピング」が予算7億円、一連の事業を含め18億円の費用がかかっていることに批判が集まったばかり。
最新テクノロジーに熱心なのは結構だが、それが選挙用のパフォーマンスであることは都民に見透かされているようだ。
(ケン高田)
*画像は小池百合子都知事公式X(@ecoyuri)より