「男性の短パンはアリかナシか」とは差別的!「Nスタ」の街頭アンケートに反発の声
初夏に突入した6月11日、TBS系では報道番組「Nスタ」で男性が穿く短パンの是非について取り上げ、キャスター・ホラン千秋の本音のコメントが波紋を広げている。
全国各所で30度超えが記録される中、番組では「男性の短パンはあり?なし?」との街頭アンケートが実施され、一般女性による「(スネ)毛が生えてる人はあんまり…」との声や、50代女性の「自分世代の人たちの短パンは家の中で着るものっていう認識。そのままで出ちゃうと“何あなた家の中の格好で外に出て”って(呆れる)」といった意見が紹介された。
スタジオで見解を求められたホランは「本当にごめんなさい。人による」と回答。爽やかなスポーツマンタイプの男性であれば「短パンを穿いてても似合うとは思うんですけど」と語ると、同局・井上貴博アナは「放っといてくれよという感じですね」と割って入った。
ホランは「私はいいんですよ。聞かれたから答えているだけ」と返したが、井上アナは「この大論争自体が、男相手だったら何を言ってもいいと思っている。暑いんだから穿かせてよ」と、男性のファッションや見ばえの是非を討論すること自体に疑問を投げかけた。
一方で、男性の井上アナが見ても「これはナシかな」と理解できる部分もあるといい、「スネ毛が気になるかどうかとか、私みたいな細い人間には似合わないとか。自分であります。分かります。でも、暑いから穿くしかない」とコボしていた。
「多様性が叫ばれる昨今、“毛がある人の短パンはNG”や“似合うかどうかは人による”との見解を世間の声として紹介した番組には、差別的だと反発する声もネット上に出ています。井上アナが語るように“男性相手なら何を言ってもOK”といったようなムードがあるのは事実で、女性を対象に“ミニ丈のスカートを穿いてOKなのは体型による”などと放送で口にすれば、一発でレッドカードを食らうでしょうからね」(放送記者)
見ばえやファッションの捉え方は人により千差万別。そもそも男性の短パン姿の「何がNGか」を問うアンケート自体がナンセンスだったのではないか。
(木村慎吾)