40男がモテる?嘘ですやつらの多くは「ろくでなし」です…/山田玲司の男子更衣室

音信不通になった年上の男性が

求めていることがわかりません(Mさん・28歳)

Q.教えて下さい、年上の男性が何を求めているのか解りません。相手の年齢は、40代半ばです。

現在、付き合っているのか、何なのか…名前のつけがたい関係でいます。今年の始めに、喧嘩をしました。 別れるとか、決定的な言葉ありません。

音沙汰が途絶えて半年が過ぎた頃、仕事中に彼を見かけて呼び止め、立ち話を20分程しました。 喧嘩して直ぐに、20年以上勤めていた会社を辞め、今自分が経営している会社の取引で多額のお金を失ったと、私の顔を見るなり堰を切ったように話し出しました。 こんな時に抱く感情ではないけど、重みのある話をしてくれることが嬉しかったです。 (※一部省略させていただきました)

では、質問なのですが、仕事でトラブルがあった時、年上男性は彼女に何を求めますか? そっとしといて欲しい? 甘えたい、癒して欲しい? 励まして欲しい? 私としては、彼を支えたいです。

正直、彼からまた連絡があるのか不安です。連絡が戻った時、これを言ったら怒られましたが…。

一体、彼は今私に何を求めているんでしょう? どうか山田玲司さんの意見を聞かせて下さい。

A.40男がモテてるそうですね。

なんでも彼らは「余裕があって」「優しくて」「時に大胆」で「頼りになる」とか女の人が言っているのもよく聞きます。ふふっ。

ここでそんなチワワちゃんのために大事なお知らせです。嘘ですよその優しさは。やつらの多くは「ろくでなし」です。 うふふ。

僕は男なので「男」が恐ろしく純粋で献身的で優しい季節があるのを知っています。

「僕は君がおばあちゃんになっても守ってあげたいんだ」みたいな事を本気で思っている時期があるのです。これは本当です。

それはいつでしょうか?そうです「女という生き物」を何も知らない季節の話です。

なのでアイドルにすべてを捧げて「リアルで身近な女」に関わっていない男たちは純粋で献身的です。知らないもーん。知りたくないもーん。にゃーん。

男はやがて「彼女なるもの」ができて沢山の喜びを知ると同時に「大変な現実」も知ってしまいます。

天使だと思っていた彼女が月に1度理不尽な猛獣みたいになって「何も悪い事をしていなくても」当たり散らしてきたりします。

おまけに彼女たちは常に「要求」をしてきます。「あれして、これして」「これ着て、これ着ないで」「ここ連れてって、ここ連れていかないで」「携帯見せて」「ネットの履歴見せて」

そしてその要求の満足度は常に「ジャッジ」され……おばあちゃんになっても守ろうと思っていたのに…………

…………………………先生…………辛いんで保健室行っていいですか?

ダメ? すみません、今回もトラウマスイッチが・・

えー。そんなわけでまともに「男」をやっていれば、そんな「当たり前の絶望」で夢から覚め、現実の彼女の中に「妄想ではない」本当の良さを発見し、2人で過ごす時間に愛おしさを感じ、成長したりもするわけです。

なので「現実の女」との戦いの日々は男を強く包容力のある優しい人間にするわけです。

それはあるんです。

さて、ここからが問題です。そうです、最近多い「特定の女」がいない40男の事です。

相談者が言っている「理解できない魅力的な男」ですね。

はっきり言ってこういう事です。彼らは間違いなく過去に数回は女性との暮らしに挫折しているのです。

「可愛い彼女」が一緒に暮らすと猛獣になり、「愛のお部屋」は「理不尽な牢獄」となり、何度も脱獄したか、追い出されている可能性が高いです。

若い時に女は天使だと思っていた「妄想貯金」はとっくに尽き、「1人でいるほうがずっとマシじゃねえか」という諦めの境地に達しているわけです。

諦めているので女性には寛容です。性的欲望はお金で解決。「暖かい家庭を作れば幸せ」という昭和的妄想などとっくに消滅してます。

彼らは女を見る時すぐに「責任とってね」という文字を背後に感じるので、約束ごとは避けます。「逃げ道」を確保してからベットに誘うわけです。

だから「よくわからない関係」になるのです。裁判長。有罪です。

彼らが望んでいるのは気楽な関係なんです…

あ……あと……28歳の相談者さんには言いにくいんですけど……………

彼らが1番避けるのは20代後半の女性です。うう……。

「早く結婚決めないと売れ残るわよ」という意味のない圧力に惑わされ、年末バーゲンセール状態で「一刻も早く結婚の内定を取り付けなければ」みたいな気分になっている気の毒な時期の女性が重いのです。

29歳になってしまえば次第にハラもくくれるんですが、28歳という年齢は間に合いそうなだけにやっかいです。

「結婚しないとダメ」なんて古生代の話だと頭ではわかっていても不安で「結婚、結婚」となってしまうわけです。

そんなわけで「私が支えてあげたい」という素敵な言葉を聞いても脱走兵の40男には1番見たくない「タダシ結婚セヨ」という旗が見えてるのです。

そうです。彼が望んでいるのは「結婚」や「追及」のない気楽な関係なのです。

責められるくらいなら「とっとと逃げ出したい」のです。

そんな男を捕まえようと思ったら、喧嘩みたいな「うざい行為」はもっての他です。

正論も常識も「私の気持ち」も危険物質です。全力で隠しましょう。

現実的な話をするなら、この先彼はあなたを更にがっかりさせてしまうと思います。

可能なら彼女がいない男を何人か相談相手にして、そのうちの誰かとハグでもして、気分を回復させるところから始めたらいいと思います。

大丈夫です。男は沢山います。おっさんの「鬱人生」につき合う時間より楽しいこといっぱいありますよ。

「でも好きなんです!」?

うん。それならしょうがないから、他に女がいようが、未来の約束がなかろうが「見返りゼロ」の覚悟でナイチンゲールプレイするコースもアリです。

人はそれぞれなのでこういうのが合ってる人もいますからね。

諦めて自分を捨てて彼のすべてを許せるなら「支える」ことができるかもしれません。しんどいねー人生。

どっちにしてもポイントは「明るい女でいる事」です。

なんだかんだ言っても男って本当は「天使」をいつまでも待ってるおバカさんですからー!!

…………しまった……まさかのギター侍……

Text/山田玲司

初出:2021.08.09

2024/5/30 3:28

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