「お義母さんみたいな専業主婦にはなりたくない」と言ってしまった女性に賛否の声
今どき「子育ては専業主婦の母親がやるもの」という考え方は主流ではないだろう。ガールズちゃんねるに5月下旬、「『お義母さんみたいな専業主婦にはなりたくない』と言ってしまった」というトピックが立ち賛否両論となった。トピ主は現在育休をとっている正社員の女性で、義母との間にこんな事があったという。
「会うたびに保育園は可哀想とか母親が専業主婦なのが一番とか言われるので、この前むかついて『お義母さんみたいな専業主婦にはなりたくないので正社員はやめられません』と言ってしまいました」
この件を「言いすぎたかなとちょっと罪悪感があります」と後悔をにじませつつ、皆さんはどう思いますかと問いかけた。
「言っていいでしょ。相手だって兼業を拒絶してるんだから」
なお、トピ主の職場はホワイト企業のため育休が2年半と長く取る事ができ、復帰後は16時までの時短勤務の予定だという。もちろん夫も家事・育児の分担をするつもりだそうで、子育て環境は恵まれていると言えそうだ。しかし問題は、息子の嫁が「正社員を続けること自体を良く思っていない」という義母である。
思わず発してしまった自身の言葉を気にするトピ主に対し、トピックの声は賛否両論が相次いだ。まず「それはさすがに言い過ぎですね」をはじめ、
「せめてそういう考えもあるんですね、くらいにするべき!」
「おかあさんみたいな、ってわざわざ言わなくてもいいよね」
と叱る声が入り、中には「やっちまったなぁ~」と失言を示唆する声も。気持ちは分かるが言い方が悪いという指摘が目立っていた。中には、「今の時代に専業はとってもリスキーなので間違ってはいないと思う」とトピ主を肯定しつつ、
「でも昭和を生きてきた人にはそのプライドがあるから謝ったほうがいいかもしれないね。その時代その時代で女性の生き方は変わるから」
と謝ることを推奨する声もチラホラ。
一方で、「よく言った!と思う。今後一切頼るつもりないならいいでしょ」など、トピ主への賛同も多数上がっている。
「言っていいでしょ。相手だって兼業を拒絶してるんだから。おあいこだよ」
「押し付けがましい人にはそれくらい言わないと」
などの他、私もこう言われたと体験談を書く人も複数見られた。どちらかと言えばトピ主に同情的な声が多いようだった。やはりこれも子育てしながら働く女性が多いゆえだろう。
義母「学童も可哀想だから仕事辞めるまでは言い続ける」
確かに今の時代、夫婦共働きはむしろ当たり前だ。女性は出産のために一度正社員を辞めてしまえば、再就職しても非正規雇用になるケースがいまだに多い。収入は正社員の時よりも下がり、キャリアの継続も難しくなりがちだ。正社員を辞めないのは子どもの学費を考えた将来のためでもあり、育休制度がきちんと使える正社員の職があるのに、「子どもが可哀そう」だから退職しろというのは酷な話だろう。
トピ主の追記によれば、夫は妻側に理解があり電話で母親に意見したという。だが、激怒した義母の回答は
「事実だから言っただけ。2歳からとか時短とか関係ない。本来は年少から幼稚園がいい。保育園だけじゃなく学童も可哀想だから仕事辞めるまでは言い続ける」
と、かえって火に油を注いだ形となったようだ。そこで夫もキレて母親と喧嘩することになってしまい、今のところ疎遠にするという結論に至ったらしい。しかし子どもにとって一番可哀そうな状況は、母親と祖母が敵対していることではないだろうか。価値観が違うとはいえ、自分とは違う他人の生き方を否定するようなことを、お互いに言わずに済めばよかったのだが。