建築家 石上純也氏が手がけた「水庭」と本格フレンチを愉しめる宿泊施設
3 月 27 日(水)東京都千代田区に本社を置く株式会社タカラレーベンが4 月 1 日に新たに誕生する「那須 無垢の音」のオープニングセレモニー兼内覧会を実施しました。
セレモニーでは、株式会社タカラレーベンのホテル事業や「那須 無垢の音」についての紹介とブランドコンセプト、オーベルジュの顔となるレストランの紹介、客室である「スイートヴィラ」のご紹介があり、「那須 無垢の音」のシンボルともいえる「水庭」を手がけた建築家 石上純也氏が登壇。
会の終わりには、開業を記念してテープカットセレモニーが執り行われました。
この地との出会いから10年
オープニングセレモニーの開会に際し、株式会社タカラレーベン 代表取締役 島田和一氏からのご挨拶がありました。
二期倶楽部を創設した北山ひとみさんとの出会いがきっかけで、10年ほど前にこの地に足を踏み入れた島田和一氏。
「まさかこのような施設を作るとは夢にも思っていませんでした。」と当時を振り返りました。
ホテル事業については、2030年までに2000室のホテルを目指しており、2022年にはグループ初となる自社ホテルブランド「HOTEL THE LEBEN OSAKA」を大阪・心斎橋でオープンしました。
今回誕生する「那須 無垢の音」は、建築家・石上純也先生が手掛けた「水庭」、そして地産の美食と優雅な寛ぎを愉しめる「オーベルジュ」として開業し、7 月からはより気兼ねなくご宿泊いただける「B&B」をオープンする予定です。
お客様にご満足いただけるように、そしてリピートしていただけるような施設を目指していきたいと締めくくりました。
「水庭」を手がけた建築家 石上純也氏
石上氏は、「まずは『現代の庭とは何か』から考え始め、この場所にある自然の素材だけを使って人と自然が接することができるような場所を作ろうと考えた」と説明しました。
50年ほど前は水田だったため当時使われていた水門を利用して水を引き、かつてあった水田の景色を重ね合わせるようにして新しい景色を生み出していけないかという考えから、自然と人とが共存するアート「水庭」を創りだしました。
現在の宿泊施設エリアにあった約三百数十本の樹林を再配置することにより、森のような樹木の密度がありながらも、地面に太陽の光が届くような明るい環境を作り上げることができました。
池の水は小川から水をひき、すべての池を回って元の小川に戻っていく昔の水田を表現しています。自然を少し整えるだけで新しい環境を作った結果、自然界にはないような新しい環境の「水庭」が出来上がったのではないかと思います。
と開発の背景を説明しました。
「夏には、池の水、陸の草、光と影が交わる環境が作られ、秋には、色づいた葉が池の中にたまる景色、冬には雪の白、影の黒のモノトーン景色に変化します。季節ごとに変化する「水庭」で、それぞれの景色で愉しんでいただきたいです。」とコメントしました。
1 棟ごとに分かれた「スイートヴィラ」
客室は、全 15 室で 1 棟ごとに分かれた「スイートヴィラ」。
約 68 m2の室内に約 14 m2のテラスからなり、無垢材を使用した自然と調和する心地の良い空間です。
那須の天然水で沸かす半露天仕様のお風呂や、開放感のあるテラスから、那須の自然を満喫することができ、「水庭」やレストランの食事と共に、寛ぎのひとときをお過ごしいただけます。
那須の匠たちが生産した高原野菜や上質なワインと愉しむフレンチ
オーベルジュの顔となるレストランでは、シェフの千葉拓海を筆頭に新進気鋭の料理人を揃え、那須の豊かな自然の中で育まれた食材を中心としたフレンチを、上質なワインと共に愉しむことができます。
朝食は、穏やかな日差しと小鳥のさえずりの中で、那須の匠たちが生産した高原野菜のサラダ、ヨーグルト、ミルク、チーズ、ハム・ベーコン、地鶏卵料理、自家製ジャムなどを、木の間に映る水庭と共に、ゆっくりとお召し上がりいただけます。
施設概要
那須 無垢の音(むくのね)
栃木県那須郡那須町高久乙道上 2294-3
JR「那須塩原」駅より車で 30 分
客室数 : スイートヴィラ 15 室(1 室 82 m2)、カジュアルツイン 20 室(1 室 20 m2)
その他施設 : レストラン、ワインバー、ショップ、カフェテラス、イベントホール、水庭
開業予定 : 2024 年 4 月 1 日
サイトURL : https://mukunone.jp