電撃引退した徳島MF島川俊郎が決断の理由を激白「どうしても許せないことがあった」
4月1日に現役引退を発表した元徳島ヴォルティスのMF島川俊郎が2日、自身の公式YouTubeチャンネルで決断の理由を明かした。
島川は1990年5月28日生まれの現在33歳。中学時代から柏レイソルの下部組織に加入すると、2009年にベガルタ仙台へと入団した。2012年には東京ヴェルディに期限付き移籍したものの出場機会を得られず、同年7月には当時JFL(日本フットボールリーグ)に所属していたブラウブリッツ秋田ヘとレンタル先を変更。2014年からはJリーグ入りした秋田に完全移籍し、翌シーズンにはキャプテンとしてクラブを支えた。以降は、レノファ山口FC、栃木SCを経て、2017年にヴァンフォーレ甲府でJ1リーグ初出場を経験。大分トリニータ、サガン鳥栖でプレーしたのちに、今シーズンから徳島ヴォルティスへと加入した。
今シーズンも開幕からここまで明治安田J2リーグで全7試合に出場していた島川。しかし、徳島ヴォルティスが柏U-18時代の恩師でもある吉田達磨前監督を解任した翌日に、電撃引退を発表していた。
自身のYouTubeチャンネル『としおVideo/島川俊郎』にて、『サッカー選手を引退しました。』というタイトルの動画を投稿した島川は、同動画内で決断の理由を告白。冒頭で、「まずはシーズンが始まったばかりの、そしてチームがとても苦しい状況のなかチームを離れること、サッカーをやめること、チームに迷惑をかけてしまったこと、本当に申し訳なく思っています」と謝罪の言葉を口にしつつ、「引退の理由はどうしても許せないことがあったからです」と打ち明けた。
また、自身の思いを徳島の岸田一宏代表取締役社長にぶつけたと述べつつ、引退を発表した4月1日の朝に選手やスタッフにも自らの思いを伝えたと説明。これまで所属した全9クラブに加え、育成年代を過ごした柏を含めた10クラブに感謝の意を示している。
さらに、引退を決めたのが発表の2日前である3月30日であることも明かし、3日前の3月29日には日課であるトレーニング前のランニング時に、「びっくりするくらいパワーが湧いてこなくて、走ることが苦しくてきつくて」と限界を感じたことを激白。「これはチームの力になれないと。サッカーを続けることは難しいなと思い、社長に『引退させてください』と言いました」と決断時を振り返った。