飼い主の死期を悟った犬たち ホスピスの看護師が明かしたその行動が涙を誘う(米)

米ロサンゼルス在住のジュリー・マクファデンさん(Julie McFadden、41)は、終末期を穏やかに過ごすための施設であるホスピスで看護師として働いている。ジュリーさんは普段、最期を迎える患者についての情報をTikTokに配信している。

数ある動画の中で、ジュリーさんが昨年3月に公開した、ホスピスの患者が飼っている犬たちについて語った動画が今月18日、英ニュースメディア『The Mirror』に紹介された。その動画でジュリーさんは、「犬は飼い主の健康に生じた問題を感知できる」と主張している。

さらに「動物は飼い主を亡くして悲しむだけではなく、飼い主がいつ亡くなるかも知っている」とも語っており、ジュリーさんはこのように続けた。

「私は看護師として、犬が瀕死の飼い主のために一緒にベッドに横たわったり、寄り添って舐めて慰めたり、ベッドのすぐそばで眠ったりと飼い主のそばを離れることなく見守っている姿を見てきました。」

中には、飼い主の死の直前に遠吠えして鳴く犬もいたと言い、ジュリーさんは胸が締め付けられる思いがして、涙がこぼれそうになったという。ジュリーさんの動画には多くの人が心を揺さぶられたようで、次のような声が寄せられている。

「うちのおばあちゃんが亡くなった時、飼っていた犬が遠吠えしたよ。」

「私の友人が飼っていた犬は、友人が亡くなった4日後にあとを追うようにして亡くなったの。その犬はまだ4歳で健康だったのに。本当に奇妙な出来事だった。」

「夫がホスピスにいた時、彼の犬をいつも連れていったんだけど、夫が弱っていくにつれて犬は私に懐くようになったの。だけど夫が亡くなった後の数か月間、犬は毎日決まった時間に裏口に走っていき、夫を偲ぶように鳴いていたの。もう胸が張り裂けそうだったわ。」

動画の最後でジュリーさんは、「動物たちは、私たちが知る以上に飼い主に対して強いつながりを感じているのです」と話している。そんなジュリーさんに、テックインサイト編集部がこれまで印象に残っている出来事などをうかがったところ、このように語ってくれた。

「いくつか印象的だったのは、飼い主が嘔吐すると犬も嘔吐していたり、飼い主が食事を拒否したり歩けなくなったりすると、同じような行動をしていたことです。でも飼い主が亡くなると、再び食べたり歩くようになるのですが、それでも悲しみが癒えるまでの時間が必要だったみたいです。」

「他にも、病気の飼い主を守ろうとするペットもいました。常に飼い主のいるベッドのそばにいて、誰かが部屋に入ってくると吠えたりするんです。他にも飼い主を少しでも楽にしてあげようと、ずっと舐めて癒しているペットもいました。」

「一部のペットは飼い主が病気だと知っているようで、常に飼い主の状態を気にして一緒に眠るんです。中には、飼い主が亡くなると遠吠えするペットもいました。そして亡くなった後も飼い主がいたソファーやベッドの上にずっと座っていたり、喪に服しているように昼夜を問わず眠り続けたりしていました。」

「特に猫は、飼い主の死期が近いことを察知できるようです。死を直前にした飼い主のそばにずっと寄り添っていて、亡くなるとあとを追うように死んでしまう猫もいるんです。動物ってニオイに敏感でしょう? おそらく私たちの身体からは、ある特定のニオイが発せられていて、ペットはそれを感知しているのかもしれません。」

ジュリーさんは、終末期の患者と介護者に向けた書籍「Nothing to Fear(恐れることは何もない)」を出版しており、SNSでは患者にとってより良いケアについての情報も発信している。その中で彼女は、「患者にとってペットは人生の一部。ペットと一緒にいることで、患者は安心感が得られるんですよ」と話している。

画像は『Hospice nurse Julie TikTok「#stitch with @theanxiousakitamum」』『Times Now 「India’s Hachiko Moment: Dog Waiting Outside Kozhikode Mortuary Since 4 Months」』『Periódico Zócalo 「Perrita se muestra triste al ver que su compañera falleció en accidente; indigna caso de Débora Abigail」』『Nova Mulher 「“Me acompanha no luto”. Jovem mostra imagens do falecido pai para gato de estimação e pet reage」(Foto: @dorayevo)』『Bored Panda 「Girl Loses Her Sister To Cancer, Sister’s Dog Jet Steps In To Help Her Mourn And They Become Inseparable」(Image credits: Humans of New York)』『Camille Griffith TikTok「Feeling all the feels!」』より

(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

2024/3/27 20:55

この記事のみんなのコメント

1
  • トリトン

    3/27 22:45

    自分のワンちゃんも親父の手術終わり昏睡状態のときその前の日に突然飼い犬が足腰が立てなくなったが死ぬ間際に自分達の所に来て添い寝してその朝に芯だがその朝に親父が意識を取り戻し助かりましたその後親父が何度も入院して5回手術して今度こそ危ないというときワンちゃんが夜に吠えたことなかったのに遠吠えしてたと聞きましたその時に親父が死んだ時に買っていた熱帯魚数匹かってたのが皆死んでましたね。

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