王貞治の予言が的中!大谷翔平「世界の二刀流が死んだ日」テレビ&新聞が報じない球界の悲劇
去る9月19日。右肘故障後の動向に注目が集まっていた大谷翔平が、手術の終了を報告した。
「大谷の代理人からの明言はありませんが、担当医の説明を聞くに、トミー・ジョン手術ではなく、靭帯を補強する手術ではないかと推測されます。それでも、投手での復帰は早くて2025年シーズン。経過次第では、投手断念の可能性もあるでしょう」(スポーツジャーナリスト)
トミー・ジョン手術ではないとはいえ、靭帯にメスを入れる“同程度の手術”であることは間違いない。
「あくまでトミー・ジョン手術での話ですが、元のパフォーマンスに戻れる確率は50%程度という海外の論文もあります」(前同)
では今オフの契約はどうなるのか……。
■オフのFA市場では
「FA市場において“打者・大谷”のみの査定となれば、その契約総額は1億ドル(約146億円)以上減るとの見方も、すでにある。しかも、無事“二刀流”で復帰できたとしても結果が伴わなければ意味がない。待ち受ける苦難は、前回の比ではないですよ」(同)
ケガのリスクは、球団OBにも指摘されていた。
「地元放送局で解説者を務めるマーク・グビザ氏は“スピンのあるボールを全力で投げると、腕、肩、指の間にも負担がかかる。スイーパーやスプリット等の変化球の投げすぎが要因では”と、指摘していました」(スポーツ紙MLB担当記者)
■ピッチャーとしての意思
思えば、“世界の王”こと王貞治氏は、プロ入り当初から打者専念派だった。
一度目の手術で彼がリハビリ中だった19年初頭も、まるで“予言”のように、「故障が常につきまとうのは投手」「1年でも長くプレーしてもらいたいから」と、“打者専念”にたびたび言及していた。
■プロ入り前からこだわり
「ただ、当の本人は高校時代から一貫して“投手・大谷”に、こだわりがあったようです。花巻東の佐々木洋監督も、マウンドでの険しい顔つきとは好対照な打席での大谷を“あれは投手・大谷がバッティングをしているんだ”と評していた」(前出の記者)
大谷の意思は、プロ入り前から固かったのだ。
■“打者に専念”ならば
「昨今は自ら、契約を破棄できる条項を盛り込む選手も多い。大谷は契約で“打者に専念”とあれば飲まないのでは……」(前同)
だとすれば、現実的な落としどころは、どのあたりか。大リーグ評論家の福島良一氏の見方は、こうだ。
「前回の手術でも“完全復活”までには約2年かかっていますから、正念場はやはり25年シーズン。それまでは彼も、投手としての可能性を自ら消すことはしないでしょう」
■最大の魅力は本塁打と奪三振
「ただ、彼の“二刀流”が持つ最大の魅力は本塁打と奪三振。手術で、そのいずれかが欠けてしまえば、状況はまた変わってくるかもしれません」
実際、ファンや球団が大谷に期待しているのは、そのパワーで投打に相手を圧倒する姿だった。
「地元メディアの識者ジャレッド・ティムズ氏は、自身の番組で“自分の中で、もうショーヘイ・オオタニ・サーガ(大谷翔平の英雄伝)は終わった”と語り、来季のチーム作りにおいて大谷は必要なしと辛らつでした」(MLB担当記者)
もはや現地では、二刀流は死んだと目されているようだが……。
「2度目のトミー・ジョン手術を受け、来季中の復帰を期すジェイコブ・デグローム(レンジャーズ)の存在が、投手・大谷にとっても指針になるはずです」(前出の福島氏)
■スーパースター最高の復活
とはいえ、これまで数多の常識を覆してきたのが、大谷翔平という男。
「昨季達成した“投打W規定到達”や、今季の“2年連続2ケタ勝利&2ケタ本塁打”も不可能と言われてきた。彼は常人の物差しでは測れない。必ず復活すると信じていますよ」(前同)
我々も、スーパースターの最高の復活を信じよう!