海岸を歩く女性に雷直撃、そばにいた男性も犠牲に 周囲は悲鳴(メキシコ)
メキシコ中西部に位置するミチョアカン州のマルアタ・ビーチで現地時間15日の午後2時20分頃、グアナフアト州から夫と訪れていたエルヴィア・デ・ヘススさん(Elvia de Jesús、33)と、コリマ州テコマン出身のフェリックス・アンドレスさん(Félix Andrés)という男性が、落雷によって亡くなった。
当時、その場にいた人が撮影した動画には、偶然にも2人が落雷を受けた瞬間が捉えられていた。動画には、迫りくる雷雨から避難しようと天蓋付きのビーチハウスに逃げ込む人の姿が映っており、空には稲妻が走り、波が徐々に高くなりつつある様子が見て取れる。
そして、カメラが海岸を歩いているエルヴィアさんの姿を捉えた直後、大きな轟音とともに稲妻が彼女を直撃し、稲妻は砂浜を滑るように移動して、そばにいたフェリックスさんにも直撃した。落雷を受けた2人はその場に倒れ込み、周囲からの悲鳴が聞こえてくる。またカメラが大きく揺れていたことから、撮影者も動揺を隠しきれなかったようだ。
メキシコのニュースメディア『La Verdad Noticias』によると、エルヴィアさんが落雷を受けた後、先に海から上がっていた夫のロベルトさん(Roberto、34)が駆け寄って心肺蘇生を施したが、到着した救急隊によってその場で死亡が確認された。一方のフェリックスさんは、搬送先の病院で息を引き取った。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、米国内では年間約4000万件の落雷が発生し、雷に打たれる人の確率は100万分の1以下とのことだ。また、落雷の被害に遭った人の9割が生存しているそうだ。しかし日本の気象庁ホームページによると、積乱雲から直接人体に落雷する「直撃雷」を受けた場合、約8割の人が死亡するという。
En las playas de Aquila, #Michoacán, se reportaron dos personas alcanzadas por un rayo; el momento quedó grabado 😱 pic.twitter.com/X4U9dWIfXL
— Azucena Uresti (@azucenau) September 19, 2023
画像は『Angel Rock-lover Pakito 2023年9月19日付Facebook「SEP/2023., Imágenes impactantes de como un rayo impacta!」』『New York Post 2023年9月19日付「Video shows terrifying moment lightning strikes beach ― killing two as it travels up sand」(Angel Rock-lover Pakito/Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)