篠田麻里子の「ひどい」吹き替え、なぜSNSでバズり続ける? 声優業界関係者が演技を斬る

 かつては裏方稼業とされていたものの、今ではすっかり人気職業のひとつとなった声優業。アニメをはじめ、洋画、海外ドラマの吹き替え声優として芸能人や有名人が出演することは多く、近頃公開された劇場アニメでも、『アリスとテレスのまぼろし工場』(9月15日公開)で瀬戸康史、『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』(同22日公開)で宮世琉弥と日向坂46・齊藤京子が声優に初挑戦している。

 しかし、“芸能人声優”は、演技力よりも話題性や集客力を期待されてキャスティングされるケースもあるため、声優ファンからはあまり歓迎されないことも多い。出演が発表された時点で、ネット上ではブーイングが飛び交い、実際に演技を見た人から大バッシングされることもしばしばある。

「その代表格が、元AKB48の篠田麻里子です。彼女は、2011年10月全国のTOHOシネマズ劇場で上映された幕間アニメ『紙兎ロペ』で声優デビューを果たし、翌12年2月に日本で公開されたアメリカのアクション・サスペンス映画『TIME/タイム』では、日本語吹き替え声優にも挑戦。人間に残された余命時間が通貨と見なされる近未来が舞台の物語で、豊富な持ち時間を謳歌する大富豪のヒロインの声を担当したものの、ネット上では『セリフが棒読み』『演技がひどい』『一人だけ浮いてる』などと酷評されました」(芸能ライター)

 さらに、『かってにシロクマ』(双葉社)や『コージ苑』(小学館)で知られるギャグ漫画家・相原コージ氏が、「酷すぎる」「キャスティングした奴は切腹すべき」などと自身のX(旧Twitter)で苦言を呈したことで、AKBファンが激怒するという騒動にも発展した。

 こうして世間にネガティブな印象を与えた篠田の吹き替え声優挑戦は、10年以上たった今もなお、芸能人がアニメや吹き替え作品に出演するたび引き合いに出され、『TIME/タイム』の動画が、たびたびX上で“バズる”状況にある。

篠田麻里子、映画『TIME/タイム』での声の演技が酷評されたワケ

 プロの目から見て、篠田の演技の問題点はどこにあったのか――声優業界関係者からは、「声優仕事を受けるレベルにはなかった」と厳しい声が聞こえてきた。

「まず第一に、滑舌が悪すぎます。『もらって』が『もろって』や『もって』に、『払う』が『はろう』に聞こえるなど、全体的にセリフが不明瞭で何を言っているか伝わってきません。また、“距離感”もちぐはぐ。すぐ隣にいる人物に対して声を張ったり、相手との距離感がつかめていない印象です。一方、遠くの人に『危ない!』と言うシーンでは、距離が離れていることを表現しようと、大きな声を出そうとはしているものの、それに見合う声量がないために、声がひっくり返っていました。口の開き方が中途半端なので、『音』に対してのアプローチもできておらず、滑舌、距離感、感情の乗せ方など、まったく理解していないようでした」(声優業界関係者)

 なお、同作で主人公の日本語吹き替えを務めていたのは、ベテラン声優・浪川大輔だが、「彼も決して演技が上手な声優ではありませんが、篠田のおかげでうまく聞こえた」とか。そんな彼女の声優としてのレベルは、「ジュニアランクの芝居がヘタな声優が『お試し』で起用してもらった程度」(同)だったという。

「篠田を起用した制作側にも問題はあったでしょうが、彼女は12年5月公開の『紙兎ロペ つか、夏休みラスイチってマジっすか!?』や、18年1月に放送された『アニ×パラ あなたのヒーローは誰ですか』(NHK BS1)の『episode4 ゴールボール×こちら葛飾区亀有公園前派出所』にも声優として出演していますし、本来ならば、そのたびにスキルアップしていなければなりません。しかし、演技に対する向上心があるようには見えませんでした」(同)

 業界関係者からも、その演技をバッサリ斬られた篠田。今後、再び声優仕事が決まった際には、ぜひとも過去のネガティブイメージを払拭してほしいところだ。

2023/9/25 12:00

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます