キエーザが3戦連発今季4点目も、ユヴェントスは初黒星…サッスオーロが撃ち合いを制す
セリエA第5節が23日に行われ、ユヴェントスとサッスオーロが対戦した。
昨季のユヴェントスは12シーズンぶりにセリエAを7位で終えたが、今季は開幕4戦を終えた時点で3勝1分と好スタートを切っている。前節終了時点で全勝を達成しているチームはインテルのみで、ユヴェントスは2位につけていた。3連勝を目指す今節は、ここまで1勝3敗と負け越しているサッスオーロの本拠地に乗り込む。ユヴェントスはアドリアン・ラビオ、フェデリコ・キエーザ、ドゥシャン・ヴラホヴィッチらの主力が先発に名を連ねた。
試合の均衡は12分に破れる。サッスオーロは敵陣左サイドでスローインが跳ね返されたボールを拾ったアルマン・ロリエンテが右足一閃。無回転のブレ球シュートはGKヴォイチェフ・シュチェスニーの手を弾き飛ばしてゴールに吸い込まれ、ホームチームが先手を取った。
早くも1点を追う展開となったユヴェントスは21分、ウェストン・マッケニーとのパス交換から右サイドに流れてボールを持ったラビオが左足でクロスボールを送るも、ファーサイドで跳ね返される。だが、セカンドボールを拾ったキエーザがカットインから右足でクロスボールを放り込むと、マッケニーと競り合ったマティアス・ビーニャのオウンゴールを誘った。ユヴェントスがサイドを揺さぶる攻撃で試合を振り出しに戻している。
1-1のまま時間は経過したが、前半の終盤に再び試合は動く。サッスオーロは敵陣でフェデリコ・ガッティからの縦パスをインターセプトしたマテウス・エンリケが、飛び込んできた相手をかわしてスペースを前進。横へ流すと、ペナルティエリア手前からドメニコ・ベラルディが左足でコントロールショットを沈める。“エース”の一振りでサッスオーロが勝ち越しに成功し、前半はこのまま終了した。
後半に入ると、まずは同点を目指すユヴェントスが前への圧力を強める。ラビオからのパスを受けたキエーザが敵陣中央をドリブルで突破。ペナルティエリア手前で倒されてフリーキックを獲得すると、キエーザ自身がキッカーを務める。右足で壁下を射抜いた一撃はわずかに枠を外れた。
対するサッスオーロは63分、カウンターの局面で右サイドのベラルディにボールが渡ると、右足アウトサイドで中央へグラウンダーのボールが送られる。ファーサイドに走り込んできたロリエンテはフリーで合わせたが、シュートは枠を大きく外れ、サッスオーロはリードを広げる絶好機を逃した。
その後は両チームともにチャンスの数を増やして行ったが、78分に“役者”が魅せる。敵陣右サイド開いた位置で前を向いたティモシー・ウェアがクロスボールを蹴り込むと、ペナルティエリア内で競り勝ったサミュエル・イリング・ジュニオールが頭で方向を変える。ファーサイドに流れたボールをニコロ・ファジョーリがダイレクトで落とすと、ボックス内で浮いていたキエーザがねじ込んだ。キエーザの3試合連続今季4ゴール目でユヴェントスが再び同点に追い付いた。
だが、勝ち点「1」で満足する気配のないサッスオーロは追い付かれた直後に反撃へ。82分、敵陣左サイドでパスを引き出したロリエンテがターンから右足を振り抜くも、強烈な一撃はGKシュチェスニーに弾き出される。だが、こぼれ球に反応したアンドレア・ピナモンティが頭で押し込んだ。キエーザに続いてピナモンティも3試合連続今季4得点目を記録し、サッスオーロが再び前に出た。
後半アディショナルタイムには急いで前に出ようとするユヴェントスの最終ラインにミスが発生。GKシュチェスニーからのボールを受けたガッティが後ろへ下げるも、ボールは無常にも無人のゴールに吸い込まれ、勝敗は決した。
試合はこのままタイムアップ。ユヴェントスが敵地で3連勝を逃し、今季初黒星を喫した。一方、サッスオーロは好調の相手との撃ち合いを制し、2試合ぶり今季2勝目を手にしている。
次節はミッドウィークの開催となり、ユヴェントスは26日にレッチェをホームに迎える。一方、サッスオーロは27日に敵地でインテルと対戦する。
【スコア】
サッスオーロ 4-2 ユヴェントス
【得点者】
1-0 12分 アルマン・ロリエンテ(サッスオーロ)
1-1 21分 マティアス・ビーニャ(OG/ユヴェントス)
2-1 41分 ドメニコ・ベラルディ(サッスオーロ)
2-2 78分 フェデリコ・キエーザ(ユヴェントス)
3-2 82分 アンドレア・ピナモンティ(サッスオーロ)
4-2 90+5分 フェデリコ・ガッティ(ユヴェントス)