「隕石に違いない」と全国ニュースになったビーチの大穴 まさかのオチに大笑い(アイルランド)

アイルランドの首都ダブリン北東部にあるポートマーノック・ビーチに、大穴が出現した。その穴は数人が入れるほどの広さと深さがあり、ビーチにあるにはあまりにも不自然で、多くの人の目に留まった。

アイルランドのニュースメディア『Virgin Media News』は現地時間13日、地元の天文愛好家デイヴ・ケネディさん(Dave Kennedy)とともに現場を訪れ、大穴を観察した。デイヴさんは大穴の中に拳大よりも一回り大きな黒い石を発見し、「空から落ちてきたものに違いない」と話したうえで「ここに焦げ跡があるので、恐らくこの角度で落ちてきたのだと思います。また、この石はかなり重いです。どんな物質で構成されているのか分かりませんが、これから明らかにしていきます」と見解を述べた。

デイヴさんは1か月ほど前にNASAのドキュメンタリー番組で、今回の大穴に似た隕石のクレーターを見たそうで「まったく同じものじゃないかと思いましたね」と興奮した様子で話していた。

この大穴は地元で話題となり、人々が一目見ようと集まった。このビーチをよく訪れるという地元民は「こんなものは今まで見たことがないですよ。すごいですよね」とコメントしている。

人々は大穴の前で記念写真を撮ったり、デイヴさんの持っていた石を持って写真撮影をするなど、珍しい光景を楽しんでいた。しかし後日、この巨大な穴の予想外な正体が明らかになった。

『Virgin Media News』は現地時間14日、「大穴の謎が解けました。昨夜、男性たちがビーチで穴を掘る様子を捉えた動画がシェアされました」と報道し、大穴は現地時間9日に男性らによってビーチに掘られたものだと分かったのだ。

穴を掘っていたのは、地元に住むチャーリー・ウォーレスさん(Charlie Wallace)、ピーター・マックヴォイさん(Peter McEvoy)、クリス・フラッドさん(Chris Flood)と判明し、緑色のプラスチックシャベルを使い、深く大きな穴を掘っていた。報道を見て、チャーリーさんはSNSに「ニュースを作ってしまったようだ(Made the news I guess)」と頭を抱える絵文字を添えて投稿しており、3人は単純に遊びで穴を掘っていたのに報じられてしまったようだ。

まさかの穴の正体に、隕石の落下だと信じていたデイヴさんは大きなショックを受けたそうだが、せめて発見した黒い石が何か隕石に繋がるものであってほしいと願い、専門家に鑑定を依頼しているそうだ。

一連のニュースを見た人々からは、「オチが最高」「これまでにないくらい笑っちゃったよ」といった声や、「デイヴさんは恥ずかしいだろうな」「あんなに穴や石について熱弁していたのに…」デイヴさんへの同情の声が寄せられていた。

なおテックインサイト編集部では、ニュースになってしまったチャーリーさんからその後の反響などをうかがうべく取材を申し込んでいるが、現時点で回答は得られていない。

画像は『Dublin Live 2023年9月14日付「Dublin lads dig hole in beach that gets mistaken as ‘meteor crater’」(Image: Virgin Media News)』『New York Post 2023年9月14日付「‘Cosmic crater’ probed by Irish TV revealed to be just a hole dug by ‘two lads with a beach spade’」(Virgin Media News/Twitter)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2023/9/19 21:14

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