メッシ、今季限りでのPSG退団が正式決定…2年間で32ゴール35アシスト、3つのタイトルを獲得

 パリ・サンジェルマン(PSG)は3日、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシの2022-23シーズン限りでの退団を発表した。

 世界のサッカー界を牽引してきた“スーパースター”が、フランスでの挑戦を終えることとなった。現行契約が6月末で満了となるメッシに対し、PSGは兼ねてから1年間の延長オプションの行使を打診。しかし、交渉が合意に達することはなく、今シーズン終了後の退団が正式に決定した。同選手は、現地時間3日に行われたリーグ・アン第38節(最終節)のクレルモン戦がPSGでのラストマッチとなった。

 現在35歳のメッシは2021年夏にバルセロナを契約満了で退団し、フリートランスファーでPSGに加入した。自身初の移籍を経て臨んだ2021-22シーズンはやや適応に苦戦したものの、徐々に調子を上げ、最終的には公式戦通算34試合の出場で11ゴール15アシストをマーク。加入初年度でリーグ・アンのタイトルを獲得した。

 迎えた在籍2年目の今シーズンは、序盤戦から本来のパフォーマンスを披露し、フランス代表FWキリアン・エンバペやブラジル代表FWネイマールとともにチームの攻撃を牽引。開幕からここまで公式戦通算41試合の出場で21ゴール20アシストをマークし、リーグ・アン連覇にも大きく貢献した。昨年にはFIFAワールドカップカタール2022で悲願の優勝を成し遂げ、国際サッカー連盟(FIFA)主催の『ザ・ベスト』では2022年の男子年間最優秀選手に選ばれた。

 PSGでの通算成績は、公式戦通算75試合の出場で32ゴール35アシスト。2回のリーグ・アン優勝に加え、トロフェ・デ・シャンピオン制覇も経験した。

 退団決定に際し、メッシはPSGのクラブ公式サイトを通じて「クラブ、パリという街、そして多くの人々にこの2年間を感謝したい。これからの活躍を祈っているよ」と感謝の思いを述べている。

 また、PSGのナセル・アル・ケライフィ会長は、メッシの退団決定を受け、次のようなコメントを発表した。

「レオ・メッシのパリでの2シーズンに感謝したい。7度バロンドールを受賞した選手が、このクラブで、そして『パルク・デ・プランス』でリーグ・アンを連覇したこと、そして若い選手たちに刺激を大きな刺激を与えたことは、非常に喜ばしいことだ。彼のPSGとリーグ・アンへの貢献度は計り知れない。レオと彼の家族の今後の活躍を願っている」

 なお、注目が集まるメッシの去就に関しては、古巣バルセロナへの復帰やサウジアラビア、メジャーリーグ・サッカー(MLS)への移籍が噂されている。

2023/6/4 5:54

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