【検証】マルタイの「棒ラーメン」と「カップ麺」は何がどう違うのか? 食べ比べてみた!

●棒ラーメンで有名なマルタイラーメンのカップ麺を発見! 普通の棒ラーメンとの差はあるのか? 食べ比べて検証してみた。

 マルタイラーメンといえば、1959年に九州・福岡で誕生した即席麺。棒のようにまっすぐな麺の形にちなみ、 “棒ラーメン”という愛称で親しまれているのはご存知のとおり。

 乾麺なのにノンフライで、食べると生麺のような食感と味わい。しかも2食入りで200円以下と、リーズナブルな価格も嬉しい。筆者は、数ある袋麺の中でも棒ラーメンが特に好きで、色々な味を常時ストックしています。

 ただ、あえて“棒ラーメン”の難点を挙げるとすると、「鍋で煮込まないと食べられない」ということ。これが人によってはネックになると思います。例えば、筆者のオフィスにはコンロがないので、お昼には大好きな “棒ラーメン”を食べることができません。

 ところが先日、近所のスーパーでカップ型の「マルタイラーメン」が売っているのを発見! こんなのあったんですね…。しかし、手にとってすぐに目を疑いました。なぜなら、パッケージ写真の麺が縮れていたから。

 マルタイラーメンといえば棒ラーメン、棒ラーメンといえばストレート麺。縮れちゃったら、マルタイじゃないのでは? と一抹の不安がよぎります。しかし、写真はあくまでイメージです。カップの中はたぶん棒であるハズ。

 いや、このサイズのカップにあの長い棒状の麺は入らないだろうから、もしかして半分にカットしてあるのか…? などと妄想が止まりません。というわけで、すぐに買って食べてみることに。すると…!

「縦型マルタイラーメン」と棒ラーメンはどう違う?

 うすうす気づいてはいたんですが、案の定というか当たり前にもというか、カップ麺のフタを開けてみると、棒状ではありませんでした。確かに、あの棒ラーメンがカップの中に入るわけがない。しかも、よくよくパッケージを見ると、棒ラーメンとは違いカップ麺の麺は油揚げ麺だと判明。ですよね…。

 しかし、具のない棒ラーメンに比べて、こちらには玉子やネギといったかやくが入っているし、何より、熱湯を注いで2分半で食べられるのがありがたい。でもやっぱり、最も大事なのは、味。美味しければすべて丸く収まります。そんなわけで、いざ実食です。

 結論から言うと、カップのマルタイラーメンは、かなりあっさりした印象。油揚げ麺にもかかわらず油っこさはなく、スープはゴマ油が効いたカツオ風味の醤油味。カップ麺特有の強い塩味を感じることがなく、食べ終わった後も、カップ麺を食べた後に感じる罪悪感のようなものがまったくなく、非常に爽やかなのです。

 ただ、いつも食べている棒ラーメンとはやっぱり全然違うなぁ、というのが正直なところ。しかしどこがどう違うのか、うまく表現できません。そこで改めて棒ラーメンと同時に食べ比べて、その違いをハッキリさせてみることにしました。

食べ比べたら、改めて「棒ラーメン」の偉大さを思い知らされた

 まず、通常の棒ラーメンを作ります。といっても超簡単。沸騰した水450mlに麺を入れて3分煮込み、火を止めて粉末スープと調味油を入れたら完成。ノンフライ麺の小麦がスープに程よく溶け出すからか、スープがとろっとして実に旨し。

 つるつる&シコシコで口当たりの良いストレート麺が、やや粘度のあるスープを過不足なく絡め取り、コクと旨味とまろやかさが、絶妙なバランスで口の中に広がります。具も薬味もないのに、スープと麺だけで満足感がスゴい!

 その直後に再びカップの「マルタイラーメン」を食べてみると、やっぱり全然違う味でした。麺自体の味が淡白で、スープも棒ラーメンに比べるとコクや旨味に欠ける感じ。そう、この2つ、全く別モノです。

まとめ

 比べるのが申し訳ないくらい、棒ラーメンのほうがダンゼン美味しい。同時に食べ比べてみて、改めて棒ラーメンの偉大さを思い知る結果となりました。

 しかし、ここまで見得を切っておきながら、筆者は最近、しょっちゅうカップ型のマルタイラーメンを食べています。同じマルタイラーメンという名前がついていても、別モノだと思って楽しめば良いことに気づいたわけです。

 カップ型はやっぱり出先で食べる時に便利だし、さっぱりしていて軽い味だからおにぎりと一緒に食べても重くならないのがイイ。でも、やっぱり美味しさと満足度の高さで言えば、マルタイは棒ラーメンに限る、というのが結論です。

(撮影・文◎土原亜子)

2023/1/29 10:51

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