23歳差婚したラブラブ夫婦に聞く衝撃なれそめ「小学生の時から“老け専”で」
声優や歌手としても活躍するプロ雀士の汐宮あまねさん(32歳)。今年6月にプロ競技麻雀団体RMUの副代表の阿部孝則さん(54歳)と入籍した二人の年の差は、なんと23歳差!
愛らしいロリータファッションに身を包むあまねさんと、日本を代表するレジェンド雀士阿部さん。先日『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ系)にも出演を果たし、ネットでも話題沸騰の二人に、仲良し夫婦生活の秘訣を聞いてみました!
◆最初のアプローチは阿部さんから
――二人の最初の出会いはいつだったのですか?
汐宮あまねさん(以下、汐宮)「3年くらい前です。パパが副代表をしているプロ競技麻雀団体RMUに所属することになって、自然と顔を合わせるようになりました」
――パパ?! 阿部さんのことをそう呼んでいるんですか?
汐宮「あ、はい(笑)。付き合い始めの時に提案されたんです」
阿部孝則さん(以下、阿部)「一番しっくりくるんじゃないかと思って」
――確かに父娘といってもいい年齢差ではありますが(笑)。それに、プロ雀士としても立場的にはかなり歴差がある師匠・弟子の関係なんですよね。そんな二人がどのような経緯で恋愛関係になったのでしょうか?
汐宮「きっかけとしては、私が主催した『老け専麻雀大会』なんです。45歳以上のRMU所属のプロ雀士限定の大会で。ガチの老け専としては本当は50歳以上限定にしたかったんですけど、ハードルを下げました(笑)。パパはそこで優勝したんですよ」
――さすがです!
汐宮「その打ち上げで初めてちゃんとお話をしたんですが、帰りに二人きりになる瞬間があったんです。池袋駅のホームの階段で『今なら誰にも見えないから、手つないでもいい?』とパパの方から言われまして……」
――阿部さん、意外と積極的ですね!
阿部「酔っ払ってたんですよ(笑)。特に深く考えての行動じゃなかったんですが、嫌だと言われたらショックだったでしょうね」
汐宮「でも、そこから半年くらいは何も発展しませんでした。ただ、その間に私が人間関係で色々と悩んでいたこともあり、パパが『話を聞こうか?』と言ってくれたんです。それで改めて二人で食事をして、その日からお付き合いを始めました。去年の4月頃のことです」
◆「プロポーズをしてくれるように圧をかけた」(汐宮)
――そこから結婚という運びになったのはいつ頃でしょうか?
汐宮「親に紹介をして一緒に住むことになったのが、去年の11月頭ですね。私は同棲=結婚でしょ、くらいに思っていたので、プロポーズをしてくれるように圧をかけてはいました。私からはしないよって(笑)」
――圧は感じていましたか?
阿部「感じてました(笑)」
汐宮「その時点で婚約指輪はもう作ってたのに、プロポーズがなかったんですよ! 私が『え?なんで』ってなったら、パパが『じゃあ、今しようか』って……」
阿部「いや、僕の感覚からするとプロポーズもしてないのに指輪を作る方がおかしいわけですよ! 僕は何もアクションを起こしていないのに」
汐宮「でも、私は個人的には同棲だけっていうのはちょっとって思ってました。一緒に住むんだったら結婚したかった。そうじゃないと、そのままなぁなぁになりそうで」
阿部「僕の方は入籍にこだわりがあったわけじゃないんですよね」
――ということは、今回の結婚についてはあまねさんの意向が大きかったわけですね。もともと結婚願望は強い方だったのでしょうか?
汐宮「強かったですね。結婚したいというか、可愛いお嫁さんになりたかったんですよ。私、今でこそプロ雀士とかしてますけど、子どもの頃からお嫁さんへの憧れは人一倍強かったんです」
◆小学生の時から年上の男性好き
――汐宮さんのおじさん好きも、子どもの頃からでしたか?
汐宮「はい。小学生の時から年上の男性が好きでした。当時は50、60代の国語や音楽の先生が好きでしたね。若い男の子には全く興味がなくて、その頃から若干自分は他の女の子とは違うなって思ってました(笑)。大人になってからも、10歳どころか20歳以上は違わないと嫌でしたね」
――では、阿部さんは最初からストライクゾーンに入っていた?
汐宮「もちろんです。でも……パパ、すっごいダサかったんですよ(笑)。でも、ダサいおじさんをあか抜けさせるのは私の特技でもあるんで。絶対に輝かせてみせるって思ってました」
――今日も阿部さんはマイメロディのネクタイをしていて、とっても可愛らしい装いですよね。
汐宮「そのマイメロネクタイはもともと私のものだったんです。正直、おじさんの中でも『オレはこうじゃなきゃ』って頑ななおじさんは面倒くさいんですけど、パパのことは変えてあげたいって思いました」
――阿部さんはその想いに柔軟に対応できたわけですね?
阿部「いや、多少の抵抗はありましたよ。やりたくないし、趣味に合わないし、仕方なく受け入れたところはあります。このネクタイだってプロ雀士としての僕のイメージには反するものではあったのですが、勝負試合に着けていったりするとだいぶ話題になったんですよ。そこは彼女のお陰なんだと思います」
◆純粋に好きで結婚、汐宮さんの両親の反応は?
――イメージ的な面を含めても、今回の結婚はプロ雀士仲間たちにもかなり驚かれたんじゃないですか?
阿部「そうですね。単純にビックリされたかな」
汐宮「RMUでも『あの二人が?!』みたいな。ネットニュースでも年の差婚に対する批判的なコメントもありました。でも私は年の差があるから結婚したんじゃなくて、純粋に好きだから結婚したんですけどね」
――あまねさんの親御さんからは、どんな反応がありましたか?
汐宮「う~ん、両親ともに私の老け専を知ってましたからね。歴代の彼氏もだいたい年上で、19歳の時に62歳と付き合っていたのが最高記録。だからそんなには驚かれず……とはいえ、パパとお母さんの年齢はほとんど一緒です(笑)」
阿部「気まずいとまではいかないけど、変な感じではありますよ(笑)」
◆価値観が違う部分はお互いに歩み寄っている
――年齢差のある二人での生活の中で、困ることはありますか?
汐宮「わりと喧嘩することですかね。パパはかなり昭和の考え方なんですよ。スポコン的な? 私は持病もあって心も体もあまり強くない人間なんですが、『根性で気合でどうにかなる!』みたいな。私からすれば『そんなんじゃ治らないよ~』なんですけど」
――確かに病気の対処法って、世代でかなり考え方が違いますよね。
汐宮「でも、パパが譲歩して近づいてきてくれたんです。『気合でいけよ!』だったのが、だんだんとわかってきてくれて、今は『しょうがないよね』ってなってます」
――この件、阿部さんの視点ではどう考えられてますか?
阿部「正直ちょっとまあ、彼女に対して甘いなって思うところはありましたよ。でも前は『もう無理』とかすぐ言ってたのが、最近はだいぶ頑張れているように思いますね」
汐宮「昭和の根性論のお陰で、自分のメンヘラが若干和らいだように思います(笑)。麻雀でも鍛えられるところはありましたね。すぐに諦めていたのが、だいぶ変わってきました。生き方や好きな物、こだわりはそのままに、強くなれた気がします」
◆夫婦円満の秘訣はとことん話し合うこと
――お互いにとって一緒にいることがプラスになっている証ですよね。そういう関係性になるための秘訣があれば教えて欲しいです。
汐宮「ぶつかる度に、とことん話し合うことでしょうか。私は喧嘩をしたまま一日を終えたくないから、6時間7時間かけてでも仲直りしたい。パパは逃げようとするんですけど、絶対に逃がさない」
阿部「だって、向き合わないと。なるべく相手の気持ちを尊重していかないと」
汐宮「そんなんじゃなくて、向き合わないと私にフラれちゃうからでしょ(笑)?」
阿部「まあね(笑)。これが最後の恋だと思っているから」
◆猫にも嫉妬してしまうほど大好き
――目の前で繰り広げられるラブラブトークが微笑ましい(笑)。あまねさんは老け専を公言してますが、阿部さんは他のおじさんに嫉妬することはないのでしょうか?
阿部「ないです、ないです」
汐宮「そうかなぁ~。本人はそう言いますけど、パパって独占欲強い方だと思います。けっこう亭主関白気質ですね。だから男性だけと遊ばないとか、嫌がりそうなことはしないようにしています」
――ちなみに、あまねさんの方は?
汐宮「めっちゃ嫉妬してます! うちには犬と猫がいるんですが、猫の方がおじさんに寄っていく傾向がある子で、パパにすり寄っていくんですよ。その度に『なんで私の頭を撫でないの?!』ってなっちゃう」
――猫にも嫉妬(笑)! かなり激しいですね。
汐宮「あと、やっぱりRMUの副代表という立場もあって、女性と関わる機会もあるじゃないですか。私の方から嫌なところは嫌といってます」
阿部「ヤキモチ焼きなのは知ってますし、それはしっかり受け入れています」
◆「今が人生で一番幸せ」(阿部)
――年の差婚といえば、将来的な健康の問題がよく話題にあがりますが、そのあたりはどう考えていますか?
汐宮「将来についての不安感は、正直あります。やはり健康第一だと思うので、ジム通いを始めてもらおうかと。あとは痩せ型なのでもっと食べてもらうとか、お酒を控えてもらうとか。タバコは止めてくれたんですけどね」
阿部「これまで健康を意識したことはなかったんですが、結婚してからは少しでも長生きしたいと考えるようになりました。昔は60歳になったらラクに死ねたらいいと思ってたんですよ。年をとって大変な思いをしながら日々寂しく生きるよりも、その方がいいんじゃないかと。でも、今はそうは思いません。今が人生で一番幸せなんです」
◆5年10年経ってもずっとラブラブでいたい
――これからどんな夫婦になっていきたいですか?
汐宮「常に一緒にいて、常にラブラブ仲良しが理想です。子どもができたり5年10年経つと、マンネリになることが多いでしょうけど、それは絶対に嫌。意識的に面倒臭がらずに、イチャイチャしたい。ずっと新婚さんでいたいです」
阿部「だいたい言われちゃったな(笑)。10年経っても慣れ合いになりたくないっていう希望は聞いてます。子どもできても、その子は2番目だといって欲しいって」
――それはもしや……SMAPの『らいおんハート』?
汐宮「そうです! 子どもがいても、夫婦の関係が一番だと思うんです。SMAPが歌ってるなら、これは日本の常識でしょ(笑)?」
阿部「そこを間違えると大変なことになるのは目に見えてますからね(笑)」
汐宮「今はスマホの待ち受けも全部私なのに! 変えられたら耐えられないです……」
――(スマホを見て)本当だ! そしてケースがピンク色で二人のプリクラが貼ってありますね。
汐宮「最近は自発的にこういうことをしてくれるんですよ。ディズニーランドでもペアコーデをしてくれるし」
◆サンリオピューロランドで結婚式
――11月3日の結婚式はサンリオピューロランドで行われたそうですね。この件について阿部さんから異論はなかったんですか?
阿部「サンリオって、マイメロとキティくらいしか知らなかったんですけど、彼女はそこ以外での挙式なんて許さないだろうと……」
汐宮「前に喧嘩した時に『マイメロなんか好きじゃない!』って言われたこともありましたね(笑)」
阿部「でも、そういう僕が疎い部分……サンリオ以外にもネットとかゲームとか。わかんないものを教えてくれるのは有難いなと思っていますよ」
◆家事は分担して行っている
――せっかくなので、阿部さんから見たあまねさんの好きなところをもっと聞かせてください!
阿部「可愛いところ。おしゃれなところも好きです。あとは純粋なところですかね。気持ちが弱くて優しすぎるのが、長所であり欠点であり、好きなところでもあります。あとは僕に尽くしてくれるところかな」
汐宮「尽くしてる?! 自分ではそう思ってないんですけど……パパに似合いそうな可愛い服とか買う時にお小遣いから出しちゃったりするから、そういうところですかね(笑)?」
――普段の家事もあまねさんが担当を?
汐宮「いえ、分担制です。料理担当はパパ。私も料理はできるけどしたくない派なんです」
阿部「掃除洗濯は彼女がやってくれてますよ」
◆「あの夫婦ってなんかいいね」と思ってもらえるように
――23歳の年齢差という部分がフィーチャーされがちですが、こうして話を聞いていると二人はすごくお互いに配慮とリスペクトのある夫婦なんだなと感じました。
汐宮「結婚したことで、仕事の面でもこれまでと違うものが見えてきました。これまで一人ひとりで活動していた時よりも、良い反応をいただけるようになって。一緒にいる私たちを見て『あの夫婦ってなんかいいね』って思ってもらえるようになりたいと思っています」
――では、最後にあまねさんから阿部さんの好きなところをぞんぶんに語ってもらいましょう!
汐宮「パパの筋が通ってるところが好きです。競技麻雀を35年もやっていてそれしかないってところとか、男らしいところも好き。私を引っ張って行ってくれるところ、言葉より行動で示してくれるところも。それに外見はおじさんで可愛いし、磨けばカッコ良くなるし、イケメンすぎないところが好き! 髪型も天パをよく気にしてるけど、今はツーブロにすればカッコいいからね!」
――ありがとうございます! いつまでも、末永くお幸せに。
<取材・文/もちづき千代子>
【もちづき千代子】
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。度を超したぽっちゃり体型がチャームポイント。Twitter:@kyan__tama