お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次（５３）がＭＣを務める朝の情報番組『スッキリ』（日本テレビ系）が２０２３年３月をもって終了することが明らかになり、新番組の動向に注目が集まっている。

　日本テレビの石澤顕社長は１１月２８日、定例会見を行なって『スッキリ』に言及。「出演者、関係者のみなさまには深く感謝申し上げたい」とねぎらいの言葉を贈った。後継番組の内容などは検討中とし、編成を担当する福田博之常務は「『スッキリ』が築いてきた財産、レガシーを大切に新しい番組を迎えたい」とコメントした。

「１７年にわたって続いた『スッキリ』を打ち切るということもあり、日テレはかなりの大改革をするつもりのようです。後番組の『バゲット』も同じタイミングで終了することが発表されていますが、さらに前番組の『ＺＩＰ！』も含めて、午前中の番組全体の大改革に乗り出す方針だといいます。

　さらに、その大きな目的のひとつは、日テレ社員サイドからの要望に応じるためだと聞こえてきていますね。午前５時５０分から始まる『ＺＩＰ！』に出演するため、水卜麻美アナウンサー（３５）は毎日２０時に寝て午前１時や２時に起きるような生活を送る必要がありますし、それはスタッフも同様ですからね」（制作会社関係者）

■朝番組ＭＣは「人間らしい生活」ができない

　水卜アナの前任の桝太一氏（４１）も、１０年にわたって昼夜逆転生活を続けた。また、『ＺＩＰ！』より早い午前４時からスタートする『Ｏｈａ！４ ＮＥＷＳ ＬＩＶＥ』も、ＭＣは５人の女性アナウンサーがそれぞれ月～金曜日を担当している。

「早朝の帯番組を毎日担当するとなると、友人と夕食にも行けませんし、恋人や家族と過ごす時間も合わず、人間らしい生活がなかなかできない。日テレの労働組合はしっかりと機能しているという話で、社員サイドから、“現代の働き方に合っていないのではないか”という声が出たようですよ」（前出の制作会社関係者）

　水卜アナには同期のアナウンサーがいないため、コロナ前には徳島えりかアナ（３４）や杉野真実アナ（３２）、郡司恭子アナ（３２）、岩本乃蒼アナ（３１）といった後輩アナを引き連れて食事や飲み会に行く「水卜会」を開催していたというが、『ＺＩＰ！』のＭＣに就任してからは、そういった飲み会の頻度も減ってしまったはずだ。

　水卜アナは『ＺＩＰ！』に加え、『有吉ゼミ』や『午前０時の森』といったレギュラー番組を担当。さらに『２４時間テレビ』や、１２月１０日に放送される『女芸人Ｎｏ.１決定戦 ＴＨＥ Ｗ』などの特番にも出演するなど、多忙を極めている。

■カトパンは「生放送中の失神」でフジ退社を決意

　前出の制作会社関係者が続ける。

「『ＺＩＰ！』では、今年に入ってから水卜アナが北海道や広島など、地方から中継する機会も増えましたからね。さらに激務になったのではないでしょうか。フジテレビの局アナ時代には、加藤綾子さん（３７）が『めざましテレビ』（フジテレビ系）の生放送中に意識を失い、途中退席したこともありました。

　加藤さんはこのときに“自分の体を優先して考えようと思った”という考えに至り、フジを退社することを決意したと明かしています。それぐらい、早朝の生放送を毎日やるのはキツいということですよね。

　水卜アナといえば『好きな女性アナウンサーランキング』で殿堂入り。にもかかわらず、これからも日テレを辞めるつもりはない、と公言していて、日テレの顔であり宝ですからね。そんな水卜アナがこのままでは潰れてしまう、“水卜ちゃんを潰すな！”ということもあって『ＺＩＰ！』も含めた朝の大改革が断行されることになるといいますね」

■水卜アナの負担を減らすため『ＺＩＰ！』にもメスが入る!?

　２０２３年４月以降、水卜アナの出演、稼働量を減らす方向で調整が入ることになるとされる。

「『ＺＩＰ！』の放送時間にメスが入ることになるのではないでしょうか。現在は午前５時５０分から８時ですが、番組の放送時間を見直したり、番組の途中で進行役が変わったり、そもそも出ない日を設けたりなど、さまざまな可能性が検討されているといいます。

　とにかくやるべきことは、水卜アナの負担を減らすこと。水卜アナも来年４月には３６歳。大きなお世話かもしれませんが結婚適齢期でもあります。ただ、今は多忙でそれどころではないのでしょうが……。大前提として体を壊したら大変ですし、それがきっかけで“日テレを辞める”となったらさらに一大事。

　日テレ上層部も現場も、水卜アナを守るために『スッキリ』終了後の新番組も含め、いろいろな策を練っているのではないでしょうか」（前出の制作会社関係者）

　水卜アナには、いつまでも元気いっぱいの笑顔でいてほしい！