韓国代表副官、主審に恨み節「最後の機会を奪った」…ベント監督へのレッドカードは「不当」
韓国代表のアシスタントコーチを務めるセルジオ・コスタ氏が、28日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・グループH第2節ガーナ代表戦を振り返った。韓国メディア『聯合ニュース』などがコメントを伝えた。
韓国代表は序盤押し気味に試合を進めていたものの、24分にセットプレーで先制されると、34分にはリードを広げられ、2点ビハインドで折り返す。57分にイ・ガンインを投入したことで攻撃が活性化し、58分と61分に左サイドの崩しからチョ・ギュソンがヘディングシュートで2得点を記録する。しかし、試合を振り出しに戻したのも束の間、68分に勝ち越されて再び追いかける展開に。韓国代表は終盤に猛攻を仕掛けたものの、相手の固い守りを崩し切ることはできない。
そして試合終了直前、韓国代表は強引に放ったミドルシュートが相手に当たってコーナーキック獲得。かに思われたが、アンソニー・テイラー主審は韓国代表のラストプレーを認めずにタイムアップの笛を吹いた。これに猛抗議したパウロ・ベント監督はレッドカードを提示され、次節ポルトガル代表戦はベンチ入り禁止となった。
2-3の敗戦後、ベント監督に代わって会見に出席したS・コスタ氏は、指揮官の退場について問われると、「後半戦終盤のコーナーキックは同点ゴールを入れる最後の機会だった。主審がそれを奪った。それでベント監督が対応をしたのだ。十分に正当な抗議だったが、過剰に反応された。彼は決して不適切なことは言っていない。(レッドカードは)不当だと思う。監督は感情豊かであり、彼も一人の人間だ。 この反応が出たのは理解できる」とコメント。「あれだけ頑張ったのにあのようなチャンスを奪われた選手たちも、失望しているように思える」と言葉を続けた。
指揮官不在でポルトガル戦に臨むことになったが、S・コスタ氏は「同じレベルで準備を続けていく。試合ごとに戦略は変わる。素晴らしい監督がいないのは我々にとって損失となるが、より団結し、全ての力を結集し、非常に攻撃的な試合をするつもりだ」と、逆転でのグループステージ突破へ意気込みを示している。