ミランがチェルシー所属のモロッコ代表MFハキム・ツィエクへの関心を強めているようだ。8日、イタリアメディア『フットボールイタリア』が伝えている。

　かねてからツィエクに関心を寄せていることが伝えられていたミラン。以前の報道では、移籍金や年俸など金銭面での条件が大きな障壁となり、合意に達する可能性は低いとも伝えられていたが、ミランは同選手への関心を継続しているようだ。

　今回の報道によると、ミランは新たな条件をチェルシー側に提示し、獲得に向けた交渉を再開させたという。なお、ミランはレンタル移籍での獲得を目指していると伝えられている。ツィエク本人もセリエA王者でのプレーに魅力を感じており、移籍を前向きに検討しているようだ。チェルシー側も条件次第では同選手の放出に応じる構えを見せているという。

　現在29歳のツィエクは、ヘーレンフェーン（オランダ）の下部組織出身。ヘーレンフェーンのトップチームやトゥウェンテでのプレーを経て、2016年8月に移籍したアヤックスでブレイクを果たした。2020年7月にはチェルシーに完全移籍で加入。同クラブでここまで公式戦83試合に出場し14ゴール10アシストを記録しているものの、アヤックス時代のような躍動感あるパフォーマンスを見せることはできておらず、チーム内で確固たる地位を築くことができていない。

　ツィエクはセリエA王者に活躍の場を移すことになるのだろうか。先日、12年を共に過ごした代理人との契約を解消したことでも話題となっていた同選手だが、果たして今夏にどのような決断を下すのだろうか。