自称ミュージシャンに惚れて散々な目に。ある日スマホを勝手に見たら…

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 これは知人の女性Aさんが、彼に流され「宅配業者」になってしまったお話です。長年恋人のいなかったAさんは、マッチングアプリを通して共通の趣味を持つTさんと知り合い、恋人関係になりました。

 Tさんは「俺はミュージシャンで芸能界の知り合いもたくさんいるんだ」と自慢げだったとか。まあよくあるダメンズ発言なのですが、実際、Tさんの楽器演奏の腕前はそうとうなもので、Aさんは彼の話に全く違和感や疑いを抱かなかったといいます。

◆付き合い始めて2週間、「お米持ってきて」と頼まれる

「彼とは家も近く、毎日のように会うようになり、数日は楽しい時を過ごしました。でも、だんだんと彼がおかしな発言をするようになったのです……」

 お付き合いを始めて2週間ほど経ったある日、いつものように「今から行くね」とTさんに連絡をしました。すると「悪い、お米切らしちゃったから、持ってきてもらえる?」と返信が。

「最初は、疑いはなかったんです。いま手が離せないのかな、とか都合よく考えていて」

 Aさんはお米を購入して運んであげたそうです。しかし、彼はお礼は言うものの代金をAさんに支払ってはくれません。

 この時点で少し心にモヤがかかりましたが、「きっと困っていたんだ、これっきりだろう」と思い目をつぶりました。でもこのお米配達は宅配業者への面接試験だったようです。

◆彼に頼まれた日用品を買い与える日々

「それ以来、私が彼の家に行く日は、必ず何かを持ってきてもらえないかと頼まれるようになったんです。ある日はタバコ、そしてある日はティッシュと、毎回必ずなにかを頼まれる。それをせっせと彼の部屋に運ぶ私は、さながら森のリスか宅配業者ですよ!」

 しかしまさか自分が利用されているなんて思いもしないAさんは、Tさんの要求をいつも受け入れてあげていたそう。

 そんな生活が約3ヶ月続き、AさんがTさんへ買い与えた物資の総額は10万円を超えていました。

◆スマホはローン返済の催促メールだらけ

 ある日、また彼にお米をせがまれ、彼の家へ運び入れたときのこと。彼は「そこ置いといて」と当然のようにお米を受け取り、シャワーを浴びに行きました。部屋にはAさん1人きり。ふと見ると、彼のスマホが開きっぱなしでした。

 ミュージシャンと言っていましたが、今、どんな仕事をしているとか、具体的な話は一切なし。Aさんは、さすがにだんだん怪しいと思うようになりました。悪いとは思いながら彼のスマホを見てしまったそうです。

そうしたら出るわ出るわ、ローン返済の催促や、貸したお金の返済を求める人からのメール。うすうすお金に困っているんじゃないかとは思っていましたが、節操なくいろんなところからお金を借りていたようなんです」

◆浮気まで発覚! 部屋に米をぶちまける

 それだけでも幻滅するのに十分ですが、さらに浮気も発覚。

早く君に会いたい
電話してもいい? 声が聞きたくて
と、女性と密に連絡を取っていました。

「私、電話なんてもらったことないんですよ!?(笑) 私には重い荷物を運ばせておきながら、なーにが『声が聞きたくて』っだよ!って」

 AさんはTさんのスマホ画面を写メして証拠を取った後に、買ってきたお米の袋をぶち破り、部屋に撒きました。その他、買ってあげたタバコ、トイレットペーパーなども加えて、節分の豆まきさなが撒き続けました。

◆部屋を見て怒るTさん、問い詰めると様子が一変

 そこへシャワーから上がってきたTさんがやってきました。

「なにやってんの!?」と最初はお怒りモードでしたが、浮気メッセージを丁寧に読み上げると、一気にたじたじに。そして職業がミュージシャンであるということは全くの嘘、現在は無職であること、そして借金が総額200万円ほどあることを白状しました。

「浮気について問い詰めると、『あれはいわゆるセフレで、付き合ってないから!』とか言うんですよ。それで言い訳したつもりなのかしら?」

◆Tさんの母親にこれまで投資したお金を請求

 そこから先のAさんは早かった。

「その場でTさんのお母さんに電話をさせて、私に代わってもらいました。何月何日にお米の要求から始まり、宅配した物品を思い出せる限り細かに伝え、『どこに請求すればよいですか?』と言うと、お母さんは必死に謝罪してくれました」

 その後、Aさんが請求書を送ると、お母さんから宅配品ぶんを換金して振り込んでくれたそうです。

◆マッチングアプリはもうこりごり

「Tのご実家は、そこそこ町の名士なんです。息子の醜聞を公開されたら困ると思ったのでしょうね。私は付き合っているつもりだったけど、彼にとっては私は宅配業者だったんですよ、腹立たしい! もう二度と男にお金は使いません。以来、マッチングアプリは使っていません。いい出会いもあるかもしれないけど、相手が既婚者だったとか、無職だったとかよく耳にします。ネットでの出会いって簡単に嘘がつけるから、いい加減な人も多いんですよね」

 痛い目には遭ったけれど、しっかり投資分は取り返したAさん、その上お米は一度こぼすと全部拾うのはなかなか大変です。地味だけど、いい復讐になったのでは。

<取材・文/ブラインドライターズFumina>


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